2023 Fiscal Year Research-status Report
インドネシア農村PD女性を援用した地域健康推進員と協働する定期的血圧測定RCT
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20K19240
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
水谷 真由美 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (10756729)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | blood pressure monitor / positive deviance / health volunteers / Indonesia / spatial analysis |
Outline of Annual Research Achievements |
インドネシアでは、高血圧が関連する心血管疾患等による死亡が急増し、高血圧予防・管理、健康増進対策が急務である。本研究では、地理・経済・教育的に不利な状況にあるインドネシア農村部の中でも、定期的血圧測定(健康行動)を実践している人(ポジティブデビアンス:Positive deviance)に着目した。本研究チームの先行研究より、地域の健康推進員からの支援を受けている女性は、定期的血圧測定を実践していた。本研究の目的は、インドネシア農村部における定期的血圧測定に関連する健康推進員の支援について、どのような支援が定期的血圧測定に関連しているかを明らかにすることである。本研究の意義は、地域で入手可能な資源や成功要因によって実現可能な高血圧予防・管理、健康増進のためのアプローチを探索していくことである。 2023年度は、以下について実施した。 1)既存のデータベースを用いた空間疫学を援用した解析、結果の解釈と考察:前年度に報告した通り、新型コロナウイルス感染症の影響により、インドネシアへ渡航することが困難であったため、研究方法を再検討、修正した。既存のデータベースを用いて、地域住民の定期的血圧測定に関連する健康推進員の支援について、空間疫学を援用し、地域レベルでの解析を行った。その結果、空間回帰モデルにより有意な関連を見出すことができた。結果の解釈と考察について研究チームで検討した。 2)論文執筆:上記の研究結果を国際誌に公表するために、論文を執筆中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により、インドネシアへの渡航が難しく、進捗が遅れていたものの、研究方法を修正し、解析を進めることができた。結果の解釈と考察に時間がかかり、やや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
インドネシア研究者とともに、結果の解釈と考察を進め、研究結果を国際誌に公表できるよう推進する。
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Causes of Carryover |
研究目的のより精緻な達成のため、次年度に論文投稿を目指すため。
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