2021 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the mechanism of fatigue in COPD patients and new intervention strategies for respiratory care and rehabilitation
Project/Area Number |
20K19241
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
沖 侑大郎 神戸大学, 保健学研究科, 特命助教 (40809240)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | COPD / 疲労感 / 呼吸ケア・リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の多くに中等度および重度の疲労感が存在するが、疲労感の関連因子についても明らかにされていないのが現状である。COPD患者の疲労感の関連因子の特定、さらには疲労感軽減に着目した呼吸ケア・リハビリテーションの新たな介入戦略の開発が求められる。 2021年度は、COPD患者における疲労感の関連因子の特定を目的に、文献検索、新たな介入戦略に向けたデバイス探索、疲労感と筋力・運動耐容能低下に着目した観察研究を開始した。 COPD患者における疲労感について、関連因子は特定されていないのが現状であるが、2021年に発表された先行研究のメタアナリシスにおいて、筋力・運動耐容能低下が疲労感と最も関連している可能性があることが報告されている。このことから、疲労感と筋力・運動耐容能低下に着目して検討を行う必要が明らかになり、2021年度末より外来COPD患者を対象とし、主観的疲労感(Checklist Individual Strength )、筋力および筋肉量、6分間歩行距離などをアウトカムとした横断および観察研究を開始した。この観察研究により、COPD患者における疲労感と筋力・運動耐容能低下の関連性を明らかにすることで、疲労感軽減に向けた介入戦略を検討していく。 現在は、順次症例登録を進めているところである。まだ研究開始直後で研究参加者が少ないため、具体的な成果として報告できる結果は出ていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大により、研究活動及び対象者リクルートに大きな制限が出たため、2021年度の計画に遅れが生じた。現在、病院外来COPD患者を対象に疲労感と筋力・運動耐容能低下の関連因子を明らかにすることを目的に観察研究を開始している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、病院外来COPD患者を対象に疲労感と筋力・運動耐容能低下の関連因子を明らかにすることを目的に観察研究を開始しており、本研究へのエフォートを増やしていく。現在進行中の観察研究の結果から、COPD患者における疲労感と筋力・運動耐容能低下の関連性を明らかにすることで、疲労感軽減に向けた介入戦略案を検討していく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大により、研究活動および学術大会参加(国際学会の現地開催が中止となりオンライン参加に変更)に大きな制限が生じ、当初予定していた計画に遅れおよび変更が生じたため。 2022年度の研究において、COPD患者の疲労感における関連因子およびバイオマーカーの検討に関する費用、データ解析用物品および謝金費用として使用する予定である。
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