2020 Fiscal Year Research-status Report
外来化学療法を受ける高齢がん患者の訪問看護導入に関する指針の普及に向けた教材開発
Project/Area Number |
20K19255
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
岩田 尚子 東京医科大学, 医学部, 講師 (30422752)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 外来化学療法 / がん薬物療法 / 高齢がん患者 / 外来看護 / 訪問看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、外来化学療法を受ける高齢がん患者は増加しており、高齢がん患者の治療と生活を支える看護が求められる。また、地域包括ケアシステムが推進される中、外来看護と訪問看護の連携の重要性は高まっている。一方、外来では、看護師の外来看護における経験や療養相談に応じる能力を考慮した人員配置には必ずしもなっていない現状がある。 そこで本研究では、研究者が開発した、外来看護師が使用する「外来化学療法を受ける高齢がん患者と共に訪問看護の導入を検討するための指針」の洗練と指針の解説書を作成する。そして、外来化学療法を受ける高齢がん患者の訪問看護導入に関する知識や経験の少ない外来看護師が、高齢がん患者の訪問看護導入の意義を理解し、高齢がん患者と共に訪問看護の導入を検討できることを支援する教材開発を目的とする。研究目的を達成するため、2020年度は、国内外の先行研究の文献検討による指針の洗練、および指針の解説書(案)の作成を目指した。 文献検討による指針の洗練、および指針の解説書(案)の作成については、キーワード検索にて得られた文献から指針の枠組みに関連する記述を含む文献を抽出し、分析を進めている。なお、指針の洗練については、文献検討の結果から、指針の各項目の表現の見直しや項目の追加、削除を検討する。指針の解説書(案)については、項目の根拠となる文献や考え方、具体例を記述し、指針の項目内容を解説する予定である。 その他、2020年度は、研究課題に関連する国内の学術集会に参加し、指針開発に関する研究成果の公表、学術集会参加者との意見交換、最新の知見の収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究者が開発した、外来看護師が使用する「外来化学療法を受ける高齢がん患者と共に訪問看護の導入を検討するための指針」について、2020年度に、国内外の先行研究の文献検討による指針の洗練、および指針の解説書(案)の作成を完了する予定であった。しかし、COVID-19の感染拡大に伴い研究に費やす時間の確保に困難な状況が生じ、計画に沿って研究が遂行できず、現在も文献検討を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、指針の洗練、および指針の解説書(案)を作成した後、それらの内容妥当性と実行可能性の検証のため、外来看護師と訪問看護師に対するインタビュー調査を実施する。COVID-19の感染拡大予防対策と研究対象者への負担を十分に考慮した調査方法で研究を遂行する予定である。
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Causes of Carryover |
2020年度は国外での学会発表も予定していたが、COVID-19の影響で実施しなかったため、次年度使用額が生じた。しかし、研究を遂行するにあたり、国外の学術集会に参加して新たな知見を得ることや、国外の研究者と意見交換を行うことは有益と考えるため、今後はWeb開催の学術集会に参加し、研究成果の公表を行うことを予定する。
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Research Products
(4 results)