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2023 Fiscal Year Research-status Report

院内感染防止を目的とした手洗い法の運動学的リアルタイム評価

Research Project

Project/Area Number 20K19256
Research InstitutionTokyo University of Technology

Principal Investigator

上條 史記  東京工科大学, 医療保健学部, 助教 (80812726)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywordsモーションセンサ / Adenosine triphosphate / 姿勢 / 蛍光法 / Artificial Intelligence / Pose estimation / Deep learning / リアルタイム
Outline of Annual Research Achievements

2023年度は、2022年度で研究成果より除去率と手首に装着したモーションセンサからY軸基本波の最大振幅と姿勢値の相関関係が得られたが、被験者によってはATPが付着しやすい人が15%程いる可能性が示唆されたので、ATP法以外の評価の検討を行った。
当初はATP値と付着生菌量の関係を培養法で試みようと考えたが、培養キットにはすでにATPが含まれているので、正確な評価が難しいことが考えられた。そこで、手のひらに蛍光剤をすり込ませてブラックライトで評価を行う蛍光法での評価を試みた。蛍光法はATP法と同様に即時性がある評価だが、定量評価が困難であったので、手洗い前後の写真から光量の差を求め、除去率を得るスクリプトの作成を行った。また、掌の撮影時に自然光等の光が入光しない撮影環境の構築とカメラの設定条件の検討を行った。
さらに、AIを用いた手洗い時の動画解析と波形解析の検討を進めている。動画解析では、手洗い動作の工程上、両掌が被さってしまい動作の検出が行えない遮蔽領域が発生してしまう。この遮蔽領域中の手洗い動作をAIにより推定し動作解析が可能かを検討している。また波形解析では、手首に装着したモーションセンサから得られた波形データをAIの深層学習を用いることで、有効な手洗い動作の特徴量抽出も検討している。
2024年度は、蛍光法の撮影条件の確立とスクリプトの完成、さらにAIを用いた手洗い動作のリアルタイム評価が可能であるか検討していく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2023年度は、得られた成果を国内の学会に論文投稿を行い採択いただき、2024年度6月に掲載を予定している。また、ATP法以外の評価方法を検討し、蛍光法を用いた除去率の評価が可能であることが示唆された。その為、おおむね順調に進展している。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は、ATP法以外の評価を進めていく。蛍光法では、手洗い前後の掌の撮影条件の確立と光度による除去率の評価を行う。また、AIを用いた評価では、手洗い時の動画とモーションセンサから得られた波形データによるリアルタイム評価が可能であるか検討を行う。

Causes of Carryover

2023年度は、培養法の検討を試みようと考えていたが、培養キットにはATPが含まれていることなど、ATP法との比較が困難であることがわかり、蛍光法に手法を変更した。その為、新たな手法の検討に時間を要したため、物品購入ができなかった。2024年度は蛍光法で使用する画像の撮影に必要な機材の購入に使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2024

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 運動学的解析結果に基づく手洗い教育法の提案2024

    • Author(s)
      上條史記, 武田朴,日向奈惠, 松下宗一郎, 京相雅樹.
    • Journal Title

      医療機器学会誌

      Volume: - Pages: -

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2024-12-25  

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