2022 Fiscal Year Research-status Report
がん終末期ケアを担う訪問看護師のピアサポートプログラムの開発
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20K19258
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Research Institution | Nagoya University of Arts and Sciences |
Principal Investigator |
森 京子 名古屋学芸大学, 看護学部, 講師 (90453084)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | がん終末期 / 訪問看護師 / 看取り / ピアサポート |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、関連学会等において2021年度までに実施した研究成果を報告するとともに、論文の投稿を行った。また、2021年度までに実施した研究成果を基に、がん終末期の看取りケアを担う訪問看護師のピアサポートプログラム(以下、ピアサポートプログラム)を構成する要素を抽出した。ピアサポートプログラムは、【看取りの経験の振り返り】に関する<患者を看取った後、多職種を交えデスカンファレンスを行い共に振り返る>、<週に1回程度、看護師間でケース検討を行い、患者・家族との物語を語り合う>など8項目、【看取りケアの質向上】に関する<看取りケアの実践において同僚から具体的な助言を得る>、<がん看護や緩和ケアについて継続的に学ぶ>など10項目、【看取りを支えるチームの醸成】に関する<医師と看取りに向けた方向性を相互にすり合わせる>、<急性期病院の看護師と顔の見える関係性を築く>など10項目、【看取る看護師の自己効力感の保持】に関する<看取りに関わったスタッフが互いに頑張ったことを認め合う>、<必要時にがん看護や在宅看護に関わる専門看護師や認定看護師に話を聴いてもらう>など8項目の計36項目で構成されることを明らかにした。 がん終末期療養者の看取りに関わる訪問看護師が受けているピアポートの現状と自己効力感の関連性を明らかにすることで、臨床にとってより有益なプログラムにつながると考え、現在、第3研究として、ピアサポートの現状と自己効力感の関連性の検討に関する研究を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
covid-19の影響によりインタビュー調査の実施に時間を要し、研究計画実施計画の見直しが必要となったため。また、2021年のまでに実施した研究成果を基にピアサポートプログラム草案を作成する予定であったが、より臨床にとってより有益なプログラムを開発するために第3研究を追加したため。
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Strategy for Future Research Activity |
ピアサポートの現状と自己効力感の関連性を明らかにした上で、ピアサポートプログラム草案を作成する。専門家会議で検討した上で、ピアサポートプログラム草案の修正を行う。
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Causes of Carryover |
covid-19の影響により、参加予定であった学会がオンラインでの開催となったため、学会参加に係る旅費の支出が不要となったことや、感染拡大の状況に応じて一部、Zoomを使用してインタビュー調査や研究成果報告会を実施したことから、これに係る旅費の支出が不要となった。 がん終末期療養者の看取りに関わる訪問看護師が受けているピアポートの現状と自己効力感の関連性を明らかにすることで、臨床にとってより有益なプログラムにつながると考え、現在、第3研究として、ピアサポートの現状と自己効力感の関連性の検討に関する研究を進めていることから、繰越金はその調査に係る費用に充てる。
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Research Products
(3 results)