2021 Fiscal Year Research-status Report
ケイパビリティアプローチに基づく健康の公平をまもる公衆衛生看護実践モデルの構築
Project/Area Number |
20K19267
|
Research Institution | Kumamoto Health Science University |
Principal Investigator |
戸渡 洋子 熊本保健科学大学, 保健科学部, 准教授 (40623509)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | ケイパビリティアプローチ / 公衆衛生看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度の研究(先行研究レビュー)により、ケイパビリティアプローチの枠組みを用いた公衆衛生看護実践モデルは、「脆弱性の高い個人・コミュニティの人々が、資源を有効に活用するためのニーズを把握する視野を提供する」、また、「対象の行為主体性を重視した施策やサービスの方向性を対象自らが選択していくプロセスを支援する必要性を説明する」ことを示した。 本年度は、保健師が行う「ニーズ把握」の概念分析(文献研究)を行い、ケイパビリティアプローチの枠組みによる「脆弱性の高い個人・コミュニティの人々が、資源を有効に活用するためのニーズを把握する視野」との共通点・相違点を整理し、公衆衛生看護実践モデルとしての汎用性を検討した。 本年度の研究成果は、2022年度の公衆衛生看護学会にて報告予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度、文献研究による公衆衛生看護実践モデルの検討を基盤として、保健師へのグループインタビューを行い、その後、保健師を対象としたアンケート調査を実施する予定としていたが、COVID-19の影響により、これらの実施が困難となった。 そのため、公衆衛生看護実践モデルとしての汎用性の検討(文献研究)および、自治体保健師へのインタビュー計画作成(倫理審査申請)に留まった。
|
Strategy for Future Research Activity |
2022年度には、これまでの研究成果を7th Allied Health Science Symposium(July8 2022)にて報告する予定である。また、COVIT-19の状況を見極めつつ保健師へのインタビュー調査、および質問紙調査を実施することで、健康格差是正への有効性・汎用性の高い公衆衛生看護実践モデルの構築を目指す。
|
Causes of Carryover |
COVID-19の影響により、予定していたインタビュー調査は、2022年度に延期することとした。そのため、一部の物品費・旅費・人件費については2022年度に繰越する。
|