2020 Fiscal Year Research-status Report
認知症BPSD緩和に向けた休息パターン把握とパーソナライズドロボットチェア開発
Project/Area Number |
20K19270
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 聡明 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任助教 (50824653)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | コミュニケーションロボット / 認知症ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
認知症ケアにおいて、周辺症状の発生は臨床上の大きな問題である。一度、多動や攻撃的な行動が出てしまうと、休息パターンの乱れがおき更 に心理症状が更に進む、増悪スパイラルが起きてしまう。 近年、コミュニケーションロボットなどのロボット技術の使用が認知 機能障害のある患者の休息パターンの確立に寄与するとの報告がされてきている。しかし休息パターンは個人によって様々であり、画一的なデ バイスの使用では適応が難しい患者がいることは想像に難くない。そこでのパーソナライズドされたコミュニケーションロボットによる健康行動の変容を促すシステムの開発を目指した。 まずチェアのみならず、コミュニケーションロボットによる高齢者へのアプローチについて、コンセプトを再構築しその妥当性についてヒアリングを実施し、妥当性を確認した。 その結果、コミュニケーションロボットによる活動急速パターンの変容を目指すには本人の健康行動の変容が重要であることが示唆された。その結果を踏まえ、健康行動の変容を目指すことのできるコミュニケーションロボットシステムの開発を検討し、実施した。 コミュニケーションロボットを臨床実装していく中で、コミュニケーションロボットが持つ役割の拡大がないと信頼関係の構築、患者との関係性構築が困難であることが判明した。 そこでコミュニケーションロボットにヘルスケア情報が連動するようにシステムを開発し、改良したものを臨床にて再度導入した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究におけるコミュニケーションロボットの開発コンセプトが妥当であるか特にニーズの高い在宅ヒアリングを実施、コンセプトの妥当性を確認した。その結果、コミュニケーションロボットによる活動急速パターンの変容を目指すには本人の健康行動の変容が重要であることが示唆された。その結果を踏まえ、健康行動の変容を目指すことのできるコミュニケーションロボットシステムの開発を検討し、実施した。 コミュニケーションロボットを臨床実装していく中で、コミュニケーションロボットが持つ役割の拡大がないと信頼関係の構築、患者との関係性構築が困難であることが判明した。 そこでコミュニケーションロボットにヘルスケア情報が連動するようにシステムを開発し、改良したものを臨床にて再度導入することに成功した。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後はさらに臨床実装を進めるとともに得られた効果について、検証を進める。
|
Causes of Carryover |
本研究において、コミュニケーションロボットはすでに保有している機器を最大限活用し、行なった。また今後、検証を進めるにあたり、新規機器の購入が必要であり、そちらの使用に当てる予定である、
|