2023 Fiscal Year Annual Research Report
地域高齢者における認知機能低下リスク者への早期介入方法の開発
Project/Area Number |
20K19300
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
木室 ゆかり 西九州大学, 看護学部, 教授 (00569642)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 地域 / 高齢者 / 認知機能 / 睡眠 / 身体能力 / うつ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域在住高齢者の認知機能と身体能力及び睡眠の質の関係を明らかにすることを目的としている。令和5年度は既存データの解析を行い、7月12日~7月14日に横浜で開催されたアジア/オセアニア国際老年会議2023(IAGG)において「Relationship between sleep quality and physical function and physical activity in community-dwelling older adults: examination by depression and non-depression groups」というテーマで発表した(演題登録は令和5年3月)。論文投稿を目指していたが、令和5年度中の投稿には至らなかった。 本研究は令和2年度から開始し、当初の計画では既存データに加えて、アクチウォッチを用いて睡眠の質に関する精度の高いデータの収集を目指して研究計画を立案した。新型コロナウイルス感染拡大のため令和2年~令和4年度まで地域での測定会の実施は不可能であった。令和5年度に測定会を実施するには、前年度から行政機関の協力を得て測定準備をしなければならなかったが、実施できず新たなデータの収集はできなかった。既存データの分析、研究成果の発表に変更した。具体的には睡眠の質をPittsburgh Sleep Quality Index、うつをThe Geriatric Depression Scale-Short Version-Japanese、身体活動を一軸加速度計を用いて計測し算出した客観的データ、全身持久力についてはエルゴメーターを用いた運動負荷試験を実施し得られたデータ、身体機能についてはTUG、チェアスタンドなどの実測データを用いて解析を行った。今後も引き続きデータ分析を実施し、成果発表を行う予定である。
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