2020 Fiscal Year Research-status Report
Efficacy of mechanical in-exsufflation for prevention of ventilator associated pneumonia in an intensive care unit
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20K19304
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
黒岩 良太 千葉大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (40867660)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | MI-E / 人工呼吸器関連肺炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、排痰補助装置であるmechanical in-exsufflation(MI-E)が人工呼吸器関連肺炎(VAP)の予防に対し、集中治療領域にてMI-Eの安全性とVAPに対しての有効性について明らかにする研究である。 研究成果として、集中治療領域におけるMI-E使用のVAPの予防効果について、後方視的なコホート研究をまとめ、以下のように英文誌に論文が掲載された。 Kuroiwa R, Tateishi Y, Oshima T, Inagaki T, Furukawa S, Takemura R, Kawasaki Y, Murata A. Mechanical Insufflation-exsufflation for the Prevention of Ventilator-associated Pneumonia in Intensive Care Units: A Retrospective Cohort Study. Indian J Crit Care Med. 2021;25:62-66. この研究結果では、集中治療室に入室した患者に対し、MI-Eを実施した群とヒストリカルコントロール群に分け、主要なアウトカムをVAPの発生として比較したところ、MI-E実施群のVAPの発生率が有意低下していたものであった。また、抗生剤使用日数においても、MI-E実施群の方が有意に低下している結果となった。これは、今後前向き研究を行う上で、非常に有用な情報が得られた結果となった。 また、次年度に開催予定の国際学会(World Physiotherapy Congress 2021 online)にて、後方視的なMI-Eの安全性に関する研究の成果を発表予定である。さらに、MI-Eの安全性に関する後方視的な研究をまとめたものを、今後英文誌へ投稿予定となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
後方視的な研究としては、本年度に論文掲載され、次年度に国際学会発表も予定されているため一定の進展があった。 一方、前向き研究においては、ICUにおける研究であるため、Covid-19の世界的蔓延の影響により、ICUスタッフ及びリハビリテーションスタッフのマンパワー不足により研究を遂行することが困難となっている。現在、前向き研究の遂行に向けて、現状でも研究を遂行するために実務的な協議を継続している。
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Strategy for Future Research Activity |
前向き研究においては、研究を遂行するために実務的な協議を定期的に開催しており、その協議を継続する。また、関連部署のスタッフに対し研究実施に対する周知と準備を行う。
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Causes of Carryover |
Covid-19の世界的流行により、本研究の実施部署であるICUとリハビリテーションスタッフのマンパワー不足により、研究が開始に遅れが生じているため、本年度使用予定であった予定額が次年度に繰越された。現在、研究遂行のための協議を定期的に実施中である、次年度に使用物品等を整備する予定。
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