2022 Fiscal Year Research-status Report
神経筋電気刺激装置を用いた嚥下訓練の標準的治療の確立
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20K19310
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
中平 真矢 高知大学, 医学部附属病院, 言語聴覚士 (10748817)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 嚥下障害 / 神経筋電気刺激装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
嚥下障害に対する治療として神経筋電気刺激治療(NMES)を併用した方法が提唱されている。NMESでは設定条件により速筋線維を選択的に刺激できること、そして咽喉頭の感覚機能の改善を促すことが可能で、NMESによって効率的に嚥下機能の向上が得られることが期待できる。本研究では、嚥下障害患者に対しNMESを用いた機能訓練の有効性と適切な刺激条件を明らかにすることを目的とする。そしてその結果を基にして、より効果的な嚥下リハ治療体系を構築する。NMESを含む嚥下リハに対する客観的なエビデンスはこれまでほとんどなく、本研究は医療的にも社会的にも問題となっている嚥下障害への治療的アプローチを大きく発展させることが期待できる。今年度の経過としては、新型コロナウイルス感染症の流行による対象症例の病棟の立ち入り制限やリハビリテーションの介入制限の影響で研究の中断があり、データ収集に難渋した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症流行のため、対象症例の病棟の立ち入り制限やリハビリテーションの介入制限があった。
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Strategy for Future Research Activity |
制限緩和に合わせて研究協力者と協力し感染症対策を講じ、症例の選定や評価、データ収集を実施し、症例の数の蓄積を行う。また、同時にデータ解析を行っていく。
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Causes of Carryover |
研究進捗が遅延しており、症例に使用する電極等の物品費用が使用できず、成果報告のための旅費も使用できなかった。次年度は症例数に合わせて物品を使用し、成果報告のための旅費を使用する予定である。
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