2022 Fiscal Year Research-status Report
オステオサルコペニアを有する高齢心不全の臨床的特徴と予後に関する検討
Project/Area Number |
20K19313
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
長岡 凌平 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (60860286)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 慢性心不全 / オステオサルコペニア / サルコペニア / 骨粗鬆症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,高齢心不全患者を対象に,(1) オステオサルコペニアの発症や進行の関連因子を横断研究による網羅的解析によって探索すること,(2) オステオサルコペニアと予後との関係に影響する因子を,前向きコホート研究によって特定することを目的として行われている. 2021年度には、本研究の遂行に必要な患者情報を登録するデータベースの運用を継続した. また,心不全患者においてオステオサルコペニアの合併が退院時の ADL 能力に与える影響を検討するため過去起点コホート研究を実施し,その結果を学会で報告した. 加えて,オステオサルコペニアに関連する因子としてビタミンDに着目し,まずはサルコペニアとビタミンDとの関連を検討することとした.結果として,心不全患者において血中ビタミンD濃度の低下はサルコペニアの独立した予測因子であることが明らかとなった.本研究の成果は国際誌に投稿中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ベータベースへの患者情報の登録は進んでいるが,COVID-19 により入院が制限されたことに伴い,登録患者数が予定していたよりも少なくなってしまったため.
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Strategy for Future Research Activity |
運用を開始したデータベースへの患者情報の登録を継続していく.また,本年度はオステオサルコペニアと生活機能・予後との関連をより詳細に再解析し,その成果を国内・国外にて発表し,国際誌へ投稿する.
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Causes of Carryover |
COVID-19 の感染拡大により,参加予定であった国際学会が WEB 開催となったため.次年度では,研究成果を国内・国外の学会で発表するための旅費や論文投稿費用に充てる.
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] Does serum 25-hydroxyvitamin D levels have impacts on sarcopenia in patients with chronic heart failure?2022
Author(s)
Ryohei Nagaoka, Satoshi Katano, Ryo Numazawa, Hidemichi Kouzu, Katsuhiko Ohori, Suguru Honma, Tatsuki Kamoda, Kohei Sato, Ryo Nishikawa, Wataru Owada, Nobutaka Nagano, Masayuki Koyama, Masaki Katayose, Akiyoshi Hashimoto, Toshiyuki Yano
Organizer
ESC Preventive Cardiology 2022
Int'l Joint Research