2021 Fiscal Year Research-status Report
アミノ酸漏出抑制によるサルコペニア対策に着目した新たな透析期腎リハの確立
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20K19350
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
田村 由馬 獨協医科大学, 医学部, 研究員 (60727585)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 骨格筋電気刺激 / 透析療法 / 腎臓リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は透析患者のサルコペニア改善を目的とした、補助栄養の摂取と神経筋電気刺激(NMES)による効果の解明である。透析患者は透析濾過によるアミノ酸の体外漏出がサルコペニア発生の一要因と考えられ、さらに糖尿病性腎臓病患者では細胞内の代謝異常を有すため、体蛋白の崩壊により骨格筋異化を早める原因となる。これら解決に腎臓リハビリテーションが有用であるが、努力的な運動以外にも受動的に行えるNMESの有用性も報告されている。我々の施設では、透析中の3か月間のNMESの施行により骨格筋の質的変化を認めたが、筋量や身体パフォーマンスの改善に至らず、透析患者における筋合成に必要なたんぱく不足が考えられ、補助栄養摂取とのNMESの同時施行の着想に至り、相乗・相加効果を検討している。 研究1として単回の急性効果を明らかにするために、透析中のNMES+栄養療法の施行によるアミノ酸抑制効果の解明を目的に、NMES+栄養補助併用、NMES単独、栄養補助単独、安静の4群間で透析前後のアミノ酸漏出状況を比較検討する。研究2として、透析中のNMESと栄養療法を6カ月間施行することによる骨格筋機能と身体機能の長期効果の解明を進めている。初年度は研究実施計画書を作成し、特定臨床研究への該当の可能性を精査することに時間を要した。2年目は基礎的検討として透析におけるアミノ酸の喪失の程度を測定した。Covid19の影響は引き続き認め、感染予防のため、連携施設との打ち合わせや、研究方法の構築に時間を要している。一方で基幹施設および連携施設においても身体評価方法が確立でき、研究体制の構築が進んできている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
神経筋電気刺激および補助栄養を摂取する介入研究であり、特定臨床研究に該当する可能性を精査するために時間を要した。研究の土台となる、透析療法におけるアミノ酸の漏出の程度の評価を実施し、時間を要した。測定実施施設との詳細な方法の手順書作成に時間を要し研究スタート体制の構築が滞っている。
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Strategy for Future Research Activity |
Labチームにて研究実施計画書の最終確認段階であり、倫理審査の受審を行う。連携施設においても機器の操作や評価手技、データ共有と保管方法に関して具体的なシミュレーションを実施する。 2022年7月を目途に患者登録を開始する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍による研究開始の遅れから、実際の検査測定が行われずに外注検査費用等が次年度に持ち越しとなった。そのため次年度には、外注検査費用(50万)・補助栄養費用(40万)、サンプル輸送のための費用(10万)が発生する。また、協力施設への交通費及び第13回腎臓リハビリテーション学術集会(大宮)、第28回日本心臓リハビリテーション学会学術集会(沖縄)等への参加旅費(10万)が発生する。
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Research Products
(19 results)