2024 Fiscal Year Annual Research Report
足底感覚入力を用いて指導者・学習者双方の効率化を図る新しい動作指導方法の確立
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20K19422
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| Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
大古場 良太 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助教 (30825253)
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| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 足底感覚 / 歩行 / 知覚入力型インソール / 突起 |
| Outline of Annual Research Achievements |
リハビリテーションにおける動作指導では、体重のかけ方や力の入れるタイミングなどの感覚的要因を口頭指示やジェスチャーで伝えることが一般的だが、複雑な課題や理解が乏しいケースでは指導が難しい。我々は突起を用いて足底感覚入力を行い、荷重位置や重心移動方向を教示する知覚入力型インソール(Perceptual Stimulus Insole:PSI)を開発し、の効果検証として、歩行動作における運動学的・筋電図学的変化を測定した。踵後外側PSIを用い「突起へ荷重するよう」指示した場合、歩幅拡大やトゥクリアランスの上昇とともに、遊脚期~初期接地にかけて内側広筋や前脛骨筋の筋活動増大が確認された。踵の後外側への荷重には足関節背屈・回外方向への制御が必要であり、前脛骨筋の筋活動増大は適切な足関節肢位を作り出すための能動的筋収縮を反映している。また、初期接地に先行する遊脚期からの筋活動増大は、着地動作の予測と足部動作の調整を随意的に行っていることを示唆している。 さらに、PSIと外側ウェッジソール(LWI)との比較検証を行った。健常男性22名を対象に、LWI条件、言語教示条件、PSI条件での踏み返し動作中の膝関節内転モーメント(KAM)、Center of Pressure(COP)、膝内転角度(FTA)を評価した結果、PSI条件でKAMが有意に減少し、COPとFTAの制御範囲も大きかった。他動制御よりも、PSIを用いた能動制御が効果的であることが明らかとなり、言語指導よりもPSIによる体性感覚を用いた教示で制御能が高いことが示された。これらから、PSIを用いた足底感覚入力による動作指導は、従来の介入法に代わる新たな介入戦略となる可能性が示唆され、簡便に臨床応用可能な方法の確立を引き続き目指す。
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