2021 Fiscal Year Research-status Report
高齢ドライバーのスムーズな移動手段移行を目指した評価尺度の作成と有用性の検証
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20K19424
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Research Institution | Japan University of Health Sciences |
Principal Investigator |
浅見 正人 日本保健医療大学, 保健医療学部理学療法学科, 助教 (40821723)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 自動車運転 / 運転回避行動 / 有害事象 / モビリティデバイス / ハンドル形電動車いす / めまい |
Outline of Annual Research Achievements |
自動車運転に対する有害事象発生リスクの高い高齢者を対象としたアンケートを調査を実施するために、プレ調査を実施しアンケート用紙の作成を行った。アンケートでは自動車運転情報、有害事象状況(自動車運転事故、ヒヤリハット)、運転に対する自信、運転回避行動について聴取できる内容とした。本試を用いて、2022年7月より2年前より健診により体力測定を行っている地域在住高齢者1,500名を対象にアンケート調査を実施予定である。本調査では事前の身体機能の状況による自動車運転継続の有無および有害事象の有無を調査する。 また、自動車運転に影響を与えると報告されているめまいについて、耳鼻科めまい外来を受診している患者に対して、めまいによる自動車運転への影響を調査している。現在、回転性めまい、浮動性めまいをふくめためまい患者20名測定し、現在解析中である。この後、2022年10月までに150名程度の測定を予定している。 さらに自動車運転卒業後の手段としての電動車いす(ハンドル形電動車いす・ジョイスティック形電動車いす)の利用を想定したWheelchair Skills Testの実技訓練コースの作成および設置を行した。本コースを用いて健常者を対象に10名の測定を終了した。測定では、電動車いすに特異的な操作に対し、有意な技能低下を示した。今後、さらに高齢者にて測定し、自動車運転終了後の代替手段獲得に必要なシステム確立のための調査を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染症拡大の影響により対象者の確保が難しく、測定が遅れている。 対象者を拡大させて調査を実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年7月より地域時在住高齢者1500名を対象とした自動車運転のアンケート調査を実施予定で、現在準備を進めている。 また、自動車運転卒業後の移動手段としてのハンドル型電動車いす利用について、安全に必要な運転技能の調査について、昨年度作成した実技コースにより健常者・高齢者を対象として測定予定である。
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Causes of Carryover |
対象者のリクルートが難航し、測定が行えなかったため、謝礼の繰り越しが発生した。
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