2020 Fiscal Year Research-status Report
Breathing out Ankle Instability: Addressing Impairments in Diaphragm Function associated with Chronic Ankle Instability
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20K19433
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
寺田 昌史 立命館大学, スポーツ健康科学部, 講師 (50779064)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 横隔膜機能 / 呼吸トレーニング / 足関節捻挫 / 慢性足関節不安定症 / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は,効果的な慢性足関節不安定症(Chronic Ankle Instability, 以下CAI)のリハビリテーションを確立することを目標に, マインドフルネス呼吸エクササイズがCAIを有する者の心身機能改善にどの程度効果的であるかを検証することを目的としている. 本年度は, 中期にわたるマインドフルネス呼吸エクササイズ処方がCAIを有する者の心身機能に及ぼす影響を明らかにするために, 一重盲検ランダム化比較試験にて実施した. 対象者をランダムに1) 従来のバランストレーニングのみ,2)マインドフルネス呼吸エクササイズのみ,3)コントロールの3条件に割り振わけ, 各介入条件を週3日連続5週間実施した(介入セッション回数=15回).介入前後にMRI法を用いた大脳・小脳の機能・構造の測定, 静的触圧覚検査, 心拍変動の評価, 動的・静的バランス能力の測定, 超音波法による横隔膜筋厚変化の測定,唾液の採取, 主観的身体機能の評価, およびQOLの評価を実施した。また,コントロール群も同期間の前後に同様の測定を実施した. 新型コロナウイルス感染症の影響により一時実験を中断したため, 各条件, 5名ずつのみ介入が完了した. 現在, 15名分の介入前後で取得したデータの解析を進めている段階である. 今後, 対象者を増やし, さらに同様の介入実験を実施する必要がある.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により一時実験を中断したため, 研究の進行が遅れた.
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、研究参加者は各介入条件5名のみであった。今後は,近畿県内の大学生を対象として慢性足関節不安定症の有無ついての調査を広く実施することにより、研究対象者数の拡大を図りながら、マインドフルネス呼吸エクササイズの介入が患者立脚型の身体機能や、主観的足関節不安定性、呼吸機能、姿勢制御機能に対する効果を従来のバランストレーニング条件とコントロール条件と比較することにより検討する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の影響により, 末梢・中枢神経機能の測定に必要な物品が購入できなかった. また, 新型コロナウィルス感染症の影響により研究の進行が少し遅れたため、十分な研究協力者数を確保できず, 2020年度使用額が予定よりも少なくなった. 2021年度は, 末梢・中枢神経機能の測定に必要な物品の購入, 唾液などのデータ解析, 研究協力者数への謝金, また, 研究成果発表のために計画的に助成金を使用していく.
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