2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of an exoskeleton robot for hand rehabilitation
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20K19436
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
越智 光宏 産業医科大学, 医学部, 講師 (60646941)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 手指 / 訓練支援ロボット / 末梢効果器型 |
Outline of Annual Research Achievements |
手指を対象とした末梢効果器型訓練支援ロボットの開発のベースとなる訓練支援ロボットを改良を前提に購入し、試用を進め、安全性の確認をしている。末梢効果器はグローブの先を布でとめることとで固定し、空気圧で手指の屈曲伸展の他動運動とアシスト運動の両方が可能である。使用感を確認し様々な疾患で安全性と短期的な効果を確認した。手指の屈伸の1自由度の運動は比較的正確に可能であるが、掌の屈伸や母指のローリング、対立運動において調整が困難であり、グラスプは可能なものの、ピンチの正確性にかけて課題指向性訓練に用いることに課題を残している。メーカーと現状を共有し、交渉しながら改良を進めている。 iPadを用いた手指巧緻運動訓練を既存のアプリを用いて施行している。手指の細かいピンチやタッチパネル機能を用いた手指の巧緻運動訓練が安全に可能なことが判明した。スコアも記録できフィードバックできる点がやる気を促す点で優れている。どちらかというと健常者に近い方の巧緻性の改善に効果がありそうな印象であり、難易度調整が不十分である。改良点の確認を進め、今後に生かす予定である。 成果発表は、第4回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会でシンポジウムで上肢ロボットリハビリテーション医療につき現地開催で行い、第36回義肢装具学会学術集会でタブレットを用いた上肢機能訓練につきオンラインで行った。質問もいくつか頂き、今後に生かす予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍で直接開発元と会議できないが、ZOOMなどを用い会議は進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
学会発表で周知を進め、購入したロボットを改良することをすすめる。並びに探索的臨床研究を行い適応と効果につき検討を進める予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で訓練支援ロボットを開発するベースを作成する環境設定ができず、ベースとなるロボットを購入することとし実質的な物品費が減少したことと、学会出張の旅費が減少したことが理由である。現在購入したロボットを改善することに費用が生じることや、オプションとして使用するものを開発する物品費に用いること、旅費だけでなくオンライン会議を充実させる費用に使用する計画である。
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