2020 Fiscal Year Research-status Report
嚥下造影検査時の術者水晶体線量の測定と新型放射線防護具の開発
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20K19443
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
森島 貴顕 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (00742496)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 放射線防護 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルスの影響もあり、予定していた研究はほぼ進めることはできなかった。 理由として、研究を遂行するための嚥下造影検査件数が減少したこと、東北大学医学部保健学科より借用予定の物品が新型コロナウイルス感染拡大の影響で校内立ち入り禁止時期もあり、借用することができなかったことなどが挙げられる。令和2年度に実行できなかった部分に関しては、令和3年度に持ち越しになる予定であるが、検査件数の増加を期待すること、人体ファントム等の借用物品の確保ができ次第実行に移す予定である。ただ、検査件数の増加を期待することはコロナの影響もあり期待できないと考える。スタッフの水晶体被ばく線量の測定は、統計をとるのに十分な件数が施行できなくなる可能性があるため、人体ファントムを利用した水晶体線量の推定のみになるかもしれない。 放射線防護具の開発に関しても、検査件数が減少している嚥下造影検査のみに使用するというよりは、嚥下造影検査を含めたオーバーチューブ型の透視装置を使用した種々の透視検査に対応可能な防護具の開発に変更する可能性がある。 以上のことを踏まえて、令和2年度の後半には研究テーマのひとつでもある放射線防護具の開発の試作について協力していただける企業と電話等で会議する機会をもつことができた。内容は前述したように、種々の透視検査に対応可能な防護具の開発についてである。 令和3年度は前年度までに遂行できなかった研究を少しでも進めていきたいと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響で予定していた研究をほぼ進めることはできなかった。先が見えない状況ではあるが、新年度は少なくても昨年の予定していた研究を進めていけるようにしたい。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの感染が落ち着く兆しは見えませんが、昨年はほぼ予定通りには進みませんでしたので、新年度は昨年に予定していた研究に加えて少しでも研究を進めていけるようにしたい。
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Causes of Carryover |
学会参加費等として計上していた旅費は参加予定学会がすべて中止もしくはweb開催となり使用する機会がなかった。また、コロナの影響で予定していた研究も進めることができず、購入予定であった物品等も購入できなかったため繰り越しが生じた。 令和2年度はコロナの影響で予定していた研究は進めることができなかったが、年度の後半には、協力企業と研究について会議する機会があり、令和3年度は令和2年度からの繰り越し分も使用して少しでも研究を前進させたい。
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