2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of the Interprofessional coraborative practice assessment scale to support independent living in patient with stroke sequelae
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20K19452
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
池田 公平 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (80828179)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 多職種連携 / リハビリテーション / 脳血管疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,脳卒中後遺症患者の自立生活を支援する多職種連携の具体的な支援内容の見える化,および,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士の多職種連携の状態を評価できる尺度の開発である.2021年度は,当初の研究計画の通り,尺度の作成および心理学的特性の検証まで実施した.具体的には,回復期リハビリテーション病棟で勤務している理学療法士,作業療法士,言語聴覚士を対象にデータ収集を行い,統計学的な手法を用いて尺度の質問項目の抽出,因子構造の検討,信頼性および妥当性の検証を行った.結果,5因子28項目で構成される「セラピスト連携実践尺度(Therapist Collaborative Practice Scale: TCPS)」の作成に至った.このTCPSの因子は「チームを意識した行動」「意見交換」「臨機応変な対応」「患者の全体像の共有」「支援方法の調整」であった.TCPSの特徴は,回復期リハビリテーション病棟の理学療法士,作業療法士,言語聴覚士は,患者の医学的情報だけでなく,患者やその家族の個人的背景や意志・希望も他職種と共有すべき情報であると認識していることが挙げられた.また,患者の日常生活活動をいかに円滑にできるかといった視点で支援方法を検討し,他職種と共有しようとしている点についても特徴的であった.次年度以降は,今年度作成したTCPSの併存妥当性の検証や構成概念妥当性の検証を予定している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度は,当初の研究計画の通り,尺度の作成および心理学的特性の検証まで実施した.結果,「セラピスト連携実践尺度(Therapist Collaborative Practice Scale: TCPS)」の作成と信頼性および妥当性の検証まで行った.なお,2021年度の成果は,World Federation of Occupational Therapists(WFOT) 2022にて学会発表を予定している.また,現在,尺度の作成および心理学的特性の検証について,Hong Kong Journal Occupational Therapyに投稿中である.
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は,作成した尺度の併存妥当性の検証や構成概念妥当性の検証を予定している. 具体的には,回復期リハビリテーション病棟の理学療法士,作業療法士,言語聴覚士を対象とし,TCPS(本尺度)と既存の尺度を同時し使用していただき,その結果を比較する.また,TCPSを2回実施し,測定値のずれの有無や大きさを検証する.これらの検証を通して,尺度の信頼性および妥当性の確保に努める,
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Causes of Carryover |
当該年度に予定していた国際学会での発表がオンライン開催となった.また,当該年度に投稿した論文がunder reviewの状態で次年度を迎えたため次年度使用額が発生した.翌年度分として請求した助成金と合わせた使用計画については,投稿論文の掲載料や国際学会への参加費用に補填する形で使用する見込みである,
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