2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the Interprofessional coraborative practice assessment scale to support independent living in patient with stroke sequelae
Project/Area Number |
20K19452
|
Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
池田 公平 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (80828179)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 多職種連携 / リハビリテーション / 脳血管疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、脳卒中後遺症者の自立生活を支援するための多職種連携の具体的な支援内容の見える化と、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士による多職種連携の状態を評価する尺度の開発である。2022年度の目標は、これまでに作成した「Therapist collaborative practice scale (TCPS)」の再現性、測定誤差、および併存妥当性を検証した。 対象は、回復期リハビリテーション病棟の作業療法士、理学療法士、言語聴覚士とした。再現性と測定誤差は、TCPSを2回使用し(2週間の間隔)、結果の級内相関係数 (ICC) とBland-Altman法を使用して検証した。併存妥当性は、チームワークを評価する尺度と多職種連携に関するコンピテンシーを評価する尺度との相関係数を算出した。統計解析にはIBM SPSS Statistics ver.25.0を使用し、有意水準はp<0.05とした。なお、本研究は倫理審査委員会の承認を得て実施した。 結果として、再現性と測定誤差の検証には58名が参加し、欠損値等の除外はなかった。TCPSのICC (1,1) は0.97(95%CI:0.95-0.98、p<0.01)であり、測定の再現性が高く、結果のばらつきが少ないことが示された。併存妥当性の検証には220名が参加し、10件のデータを除外した210件のデータを解析対象とした。TCPSは他の2つの尺度と中程度以上の相関(r>0.5)があり、多職種連携を評価する尺度として妥当性が確認された。 以上の一連の研究により、脳卒中後遺症者の自立生活を支援するための多職種連携の実践を評価する尺度(TCPS)が作成され、その信頼性と妥当性が確認された。
|