2022 Fiscal Year Annual Research Report
車いすマラソンパラアスリートの上肢傷害に関する大規模な横断的研究
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20K19454
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
坂田 ゆき 和歌山県立医科大学, 医学部, 準客員研究員 (60816742)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 車いすマラソン / 上肢障害 / 腱板損傷 / 超音波 / 新型コロナウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症対策を行いながら2022年11月20日に開催された第41回大分国際車いすマラソン大会では、12名の選手に問診、診察、超音波検査による1次検診を行い、異常所見のある方を2次検診に紹介しました。右肩痛5名、左肩痛1名、両肩痛3名を認め、1次検診で右肩痛で腱板損傷の疑いが2名おりうち希望者1名を2次検診に紹介し腱板損傷の所見がありました。また、左肩痛の1名で腱板損傷の疑いがあり2次検診で腱板損傷と診断されました。両肩痛の3名は1次検診で腱板損傷の疑いが2名ありましたが、2次検診の希望はありませんでした。 今回1次検診で腱板損傷を疑う所見が5名おり2次検診の受診をすすめましたが、4名は大会後に疼痛が改善し3名で受診希望はなく、1名は疼痛が継続し昨年の1次検診でも異常所見があったため2次検診まで受診しました。上肢スポーツ障害の早期発見について研究を行ってきましたが、大会後は疼痛が改善している場合が多く、2次検診への受診まで希望する選手が少ない結果でした。上肢検診や手順の普及により希望しやすい状況を作れば受診率や有病率、原因の解明につながるのではないかと考えます。 2020年度は新型コロナウイルス感染症対策で上肢検診を実施できませんでしたが、2021年度と2022年度で上肢検診を行いました。被験者は十分な人数は集まりませんでしたが、1次検診だけでも約半数で異常所見を認め、希望者を2次検診に紹介することができました。
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Research Products
(1 results)