2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of a dual-task system to determine the independent toileting ability of patients
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20K19459
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
渡部 喬之 昭和大学, 保健医療学部, 准教授 (70787077)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | dual task / トイレ動作 / 転倒 |
Outline of Annual Research Achievements |
転倒は要介護状態を招くものであり、その予防は社会的課題である。転倒に至った行動理由はトイレに関するものが最も多く、トイレ動作の適切な自立判定は転倒予防に重要である。研究代表者はこれまでの研究で、脳卒中患者において、30秒間で特別な道具を使わずに行えるdual task stepping testが、トイレ動作の自立を90%以上の確率で判定可能あることを示した。これは先行研究で有用とされていたバランス評価の70%を大きく上回る数字であり、検者間信頼性も高く、臨床での普及を検討できるものであった。 令和2年度は、上記結果を論文として公表した。次いで、本テストの普遍性を検討するための研究を開始した。脳卒中以外の疾患を含めた入院中の高齢者に対し、リハビリテーション専門家がdual task stepping testを使用し、トイレ動作自立判定精度を検討していくため、倫理委員会への申請を行った。 現在、昭和大学保健医療学部、昭和大学横浜市北部病院倫理委員会の承認が得られ、研究を開始している。対象者は、昭和大学横浜市北部病院に入院し、医師からの運動許可が得られていること、座位で足踏みが安全に可能であることなどの条件により選定し、入院後dual task stepping testを行うものである。 現在、約50名程度の対象者の前向きなデータ収集が完了しており、大きな問題は起こらず経過している。今後も200名程度を目標に研究を継続する予定である。データ収集後は、dual task stepping testとトイレ動作の自立度の比較などの分析から、本テストの普遍性について検討を継続していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
倫理委員会の承認が得られ、予定通りデータ収集を開始できている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、データ収集を継続し、dual task stepping testとトイレ動作の自立度の関連について分析し、学会発表、論文投稿を進めていく。その後は、介護スタッフなど、動作解析のスキルを持たない者でも本テストを使用可能とするため、本テストの改良を進めていく。
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Causes of Carryover |
パーソナルコンピュータなどの必要物品費が当初の予定よりも安価であった。次年度、dual task stepping testを専門知識を持たない者でも使用可能とするための、装置開発費に使用する予定である。
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