2022 Fiscal Year Research-status Report
要支援・要介護高齢者を対象としたサルコペニア肥満の解明
Project/Area Number |
20K19466
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
高木 大輔 常葉大学, 健康科学部, 講師 (90712844)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 通所・入所施設 / 要支援・要介護高齢者 / サルコペニア肥満 / 有病率 / 身体機能 / 日常生活活動能力 / 予後 / 身体活動量 |
Outline of Annual Research Achievements |
サルコぺニア肥満は、心血管疾患による死亡、総死亡のリスクが高く、また通常のサルコぺニアと比べ、日常生活に支障をきたすリスクが高いことが報告されている。要支援・要介護高齢者は、日常生活に何らかの支援・介護が必要になった状態であり、要支援・要介護高齢者がサルコペニア肥満を発症した場合、身体機能や日常生活活動(ADL:Activities of daily living)能力の低下を加速させ、さらに予後に影響を与える可能性がある。しかし通所や入所施設を利用する要支援・要介護高齢者を対象としたサルコペニア肥満の研究は十分ではなく、有病率、身体機能、ADL能力、予後が明らかになっていない。そのため本研究では、通所や入所施設を利用する要支援・要介護高齢者のサルコペニア肥満の有病率、身体機能、ADL能力、予後を明らかにすることが目的である。また先行研究より、強度を問わず毎日40分以上の身体活動が、高齢者の生活習慣病等及び生活機能低下のリスクを低減させ、また1日1時間の中等度身体活動が、座位8時間の死亡リスクを相殺できることなどが報告されており、日常生活における身体活動量や身体活動強度の維持・増加が生活機能や予後などに影響を与える可能性が考えられる。そこで身体活動量や身体活動強度が要支援・要介護高齢者のADL能力や予後に影響を与えるか検討する。本年度も、新型コロナウイルスの影響を受けて、予定より測定した対象者数は少なくなったが、昨年度に比べ徐々に対象者をリクルートできており、測定が可能であった者を対象に順次解析を開始する段階である。さらにサルコペニア肥満を合併した要介護高齢者の身体活動量の特徴について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度に比べて、測定の機会は増えているが、依然として新型コロナウイルスの影響により、測定が中止になったりすることで、研究活動が予定通りに進んでいないのが現状である。
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Strategy for Future Research Activity |
依然、新型コロナウイルスの影響を受ける可能性が考えられるため、サンプルサイズや研究計画などの見直しを検討している。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響により、当初の予定より遅れている。今後測定を継続していき、測定に必要な移動費、また学会の参加費・旅費や論文投稿に必要な英文校閲料・論文投稿料等に予算を使用していく予定である。
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[Presentation] クレアチニン・シスタチンC比は骨格筋量や筋力とは独立して歩行速度と関連:静岡研究2022
Author(s)
中野渉, 加藤倫卓, 塚本敏也, 栗田泰成, 中野聡子, 髙木大輔, 小野慎太郎, 鬼頭和也, 尾崎悦子, 栗山長門, 田原康玄, 静岡研究グループ
Organizer
第81回日本公衆衛生学会総会
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[Presentation] 終末糖化産物の蓄積と筋質の低下との関連:静岡研究2022
Author(s)
加藤倫卓, 栗田泰成, 髙木大輔, 塚本敏也, 中野渉, 中野聡子, 小野慎太郎, 鬼頭和也, 尾崎悦子, 栗山長門, 田原康玄, 静岡研究グループ
Organizer
第81回日本公衆衛生学会総会
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