2021 Fiscal Year Research-status Report
Effects of Repetitive Peripheral Magnetic Stimulation on Muscle Atrophy and Weakness in Post-stroke Patients
Project/Area Number |
20K19468
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
土山 和大 藤田医科大学, 保健衛生学部, 助教 (60780624)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 磁気刺激 / 脳卒中 / 筋萎縮 / 筋力低下 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳卒中片麻痺患者の多くに認められる下肢の筋萎縮は、起立や歩行を阻害する重要な要因である。片麻痺患者の麻痺側の膝関節伸展筋力および股関節外転筋力は 歩行速度や歩行自立度と関連が強く、それぞれの主動作筋である大腿四頭筋および中殿筋の筋萎縮を防止・改善することは歩行を早期に再建する上で重要であ る。 筋萎縮予防や筋力低下の改善に有効な治療手段である電気刺激療法では、強い筋収縮を誘発できればより高い治療効果が得られるが、皮膚に発生する疼痛のため に十分な刺激が与えられないことも多い。大腿部や殿部などは電極を貼付するために肌を露出しなければならず、実施には配慮が必要かつ準備に時間を要するこ とから臨床では積極的には実施されていない。 磁気刺激はパルス磁場による誘導電流によって筋肉内の細胞膜に脱分極を生じさせるため、深層の末梢神経や筋を皮膚に存在する侵害受容器を刺激することなく 興奮させることが可能である。さらに、磁気刺激は非金属を通すため、衣服の上からでも刺激が可能であり、大腿四頭筋や中殿筋への刺激も容易であることか ら、電気刺激に代わる治療法として期待される。 本研究の目的は、末梢神経への連続パルス磁気刺激による筋萎縮および筋力低下に対する治療効果を検証し、歩行再建に有用な治療法を確立することである。 2021年度は、脳卒中片麻痺患者に限局せず下肢に筋力低下を有する患者を対象として、片側の大腿四頭筋に磁気刺激を行い、膝関節伸展筋力および大腿直筋の筋厚の変化を検証した。12名の対象者のうち、4週間に渡って介入できた8名では、膝関節伸展筋力は介入前に対して、介入側 115.4%、非介入側 119.4%、大腿直筋の筋厚は介入側 111.1%、非介入側 97.6%であった。今後は、片麻痺患者に対して大腿四頭筋および中殿筋への磁気刺激を試みる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度は、研究を行う藤田医科大学病院においてCOVID-19の感染拡大予防対策が実施され、申請者が立ち入ることができる病棟や患者の移動制限が生じ、予定していた脳卒中片麻痺患者への介入および評価に制限が生じた。そのため、対象者を脳卒中片麻痺患者に限局せずに研究を進めた結果、脳卒中片麻痺患者への介入は2名に留まっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、脳卒中片麻痺患者への介入および評価が行えるよう、藤田医科大学病院の理学療法士との連携を強化し、介入を進める予定である。申請者自身が介入および評価を行う時間が大きく制限された場合には、大腿四頭筋への刺激の効果を検証することを優先に進める予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度は、データ分析を行うため、表計算ソフトおよび統計ソフトを購入するために研究費を使用する予定である。
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