2020 Fiscal Year Research-status Report
伸張性収縮による繰り返し効果は神経機能も保護するか
Project/Area Number |
20K19485
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
植田 央 帝京平成大学, 健康医療スポーツ学部, 講師 (10791775)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 伸張性収縮運動 / 繰り返し効果 / 神経伝導速度 / 筋損傷 |
Outline of Annual Research Achievements |
筋損傷は、同じ部位に伸張性収縮を繰り返し行うと、1回目よりも2回目の伸張性収縮後の方が、筋損傷の程度が軽減される繰り返し効果が報告されている。繰り返し効果の要因は、神経系および筋腱複合体の適応、細胞外マトリックス構造のリモデリング、炎症反応の抑制などが複雑に関わっているとされているものの、未だ不明な点は多い。特に、繰り返し効果における神経機能の変化は検討されておらず、1回目と2回目の伸張性収縮後の神経伝導速度を評価する必要があると考える。 そこで本研究の目的は、伸張性収縮運動において、運動神経伝導速度は低下するのか確認する事、運動神経の伝導速度に加えて、感覚神経伝導速度の変化も検討する事、2週間のインターバルを空け、2回伸張性収縮運動を実施し、神経伝導速度の繰り返し効果を検証する事としており、現時点で予備実験を終了し成果をえている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルス感染拡大の影響により、従来より測定実施が困難な状況のため。 具体的な理由としては、ヒトを対象とした実験のため、測定施設(大学)の人員制限や、被験者募集がかけれない事などである。 現時点での進捗状況としては、予備実験は終了しており本実験の実施と結果の分析が今年度の課題である。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ感染対策を十分に実施した上で研究を進めていく。 主に実験協力者は大学の学生をリクルートし、学生の授業受講に支障の無いようスケジュールを調整し、測定を実施する。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、コロナウイルス感染拡大の影響により参加予定であった国内外の学会の中止や、予定していた実験の延期などである。よって、主に学会発表の際の旅費や実験協力の際の人件費・謝金が必要となる。
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