2021 Fiscal Year Research-status Report
月経困難症を有する女性アスリートへのコンディショニング提言 ~睡眠習慣から~
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20K19501
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Research Institution | Japan Women's College of Physical Education |
Principal Investigator |
澤井 朱美 日本女子体育大学, 公私立大学の部局等, 助教 (00831984)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 女性アスリート / 月経随伴症状 / 月経困難症 / 睡眠の質 / アクチグラフ / SJL / PGF2α |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度では,研究課題2,3,4で使用するアクチグラフおよび関連備品を購入し, その動作確認を主に行なった. 女性の月経周期のように最低でも約1ヶ月程度の連続的なデータを取得する場合,アクチグラフの充電のタイミングや入浴等で外すタイミングなどをできる限り統一したいと考えている.また,本機器を使用して得られるデータ,および解析方法も本実験前に確認する必要があった.そのためにも,3名の正常月経者を対象に,2-3ヶ月間継続して記録してもらった.同期間に基礎体温も毎朝記録してもらい,おおよその月経周期内期間とも照らし合わせながら,アクチグラフも記録した. 計測期間中,3名のうち1名は月経期間中に強い月経痛を有し,他2名は月経関連症状を有さなかった.統計学的な処理は行うことができなったものの,強い月経通を有した者は,他2名と比較して平日と休日の就寝時間・起床時間が大きく異なり(±2時間以上),研究課題1で因子として挙げていたSJLの関連性を示す可能性のある結果となった. 今後は研究プロトコルを精査し,本実験ではアクチグラフの結果に加えて,月経痛の誘発因子であるプラスタグランジン(特にPGF2α)の血中濃度などの動きも含めて検討する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究で使用するアクチグラフの使用方法の確認に時間を要したこと,ならびにコロナウイルスの感染対策が万全で無い状況下での被験者の確保,測定の実行が難しい状況であったことが理由である.
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Strategy for Future Research Activity |
2023年3月までに育児休暇取得のため,その期間までは測定を行うことができない状況である. 2023年度から課題2を実行できるよう,2023年3月までに当課題の倫理申請書を作成し,承認を受ける段階まで準備を行う予定である.
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Causes of Carryover |
本年度は研究課題2の実行を予定していたが,使用機器の確認やコロナウイルスの感染状況を考慮し,実施できなかった. 使用予定機器の購入はできたものの,血液検査代や消耗品の購入,被験者謝金などに要する出費がなかったために,次年度使用額が生じた. 今回使用できなかった分については,2023年度での実施に向けて使用する予定である.
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