2020 Fiscal Year Research-status Report
マウス骨格筋における膜小胞輸送関連タンパク質の機能に関する形態学的解明
Project/Area Number |
20K19507
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
池澤 麻衣子 (高橋麻衣子) 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (50701322)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 小胞輸送関連タンパク質 / VAMP / SNARE / 骨格筋 / ノックアウトマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、骨格筋細胞における膜小胞輸送を解析し、骨格筋の形成および維持の仕組みを解明することである。膜輸送の際、膜小胞の繋留と融合に関与するSNAREタンパク質に着目する。そのうちVAMP5は、筋特異的に発現するといわれているが、その機能は不明である。 本研究では、骨格筋細胞内でのVAMP5発現を他オルガネラの局在と共に明らかにする。またVAMP5ノックアウトマウスの骨格筋細胞では、細胞内構造やオルガネラの局在がどのように変化したかを調べる。VAMP5の細胞内分布や欠損による変化を捉えるとこで、VAMP5の骨格筋細胞での機能について明らかにする。 現在、当研究室で飼育しているVAMP5のヘテロマウス・ノックアウトマウスだが、妊娠率が上がらずに解析に十分な数のマウスを確保できずにいる。現在ヘテロタイプの雄と野生型マウスの雌の交配を試すなど、妊娠しやすい状況を作って十分な個体数の確保を目指している。 元来VAMP5のヘテロマウスやノックアウトマウスの妊娠率・出生率はそれほど高くはなかったが、今まではコンスタントに実験を進められる程度には妊娠していて、個体数は確保できていた。原因は不明だが、遺伝子欠損による胎生期での何らかの異常が関係しているかもしれない。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
VAMP5のヘテロマウス同士の掛け合わせがうまく行かず、十分な個体数が確保できていない。餌を高蛋白のものに変えたり、ヘテロマウス同士の交配だけでなく、ヘテロマウスの雄と野生型の雌マウスの交配も行っているが、なかなか妊娠に至らない。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後も野生型の雌マウスとの交配を続け、妊娠を促す。妊娠に至らない場合は、延長申請も視野に入れ、再度計画を立てる。またVAMP5遺伝子欠損による胎生期での異常についても着目し、解析を進める。
|
Causes of Carryover |
ヘテロマウスの交配がうまく進まず、解析に十分な数のノックアウトマウス個体数が得られなかった。そのため、使用予定だった試薬の購入などが遅れている。次年度でまとめて購入する予定である。
|