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2022 Fiscal Year Research-status Report

骨量維持機構で果たすマイクロRNAの役割

Research Project

Project/Area Number 20K19513
Research InstitutionNihon Pharmaceutical University

Principal Investigator

縣 右門  日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (30809132)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords骨代謝 / microRNA
Outline of Annual Research Achievements

わが国においては、人口の急激な高齢化に伴い骨粗鬆症の患者が年々増加している。骨粗鬆症では椎体、前腕骨、大腿骨近位部などの骨折が生じやすく、その対策が医療のみならず社会的にも重要な課題になっている。近年、骨量維持機構でのmiRNAが果たす役割は広く注目を浴びつつあり、miRNAが骨芽細胞の分化を制御していることが数多く報告されている。したがって骨芽細胞の分化にmiRNAが深く関与していることは明らかであるが、骨組織など硬組織からRNAを抽出することは量的にも質的にも難度が高いため、当該年度ではRNA抽出とその品質を分析し、その後の検討に活かせる試料であることを確認する。
結果として、SD系、Wister系ラットどちらのラットからの試料もpositive controlではRT-PCR法によるRNAサンプルの増幅を視認出来たが、骨からのRNAサンプルはcontrolと比較して非常に薄く、微量であることを確認した。骨サンプルからのRNA抽出に関して、その抽出過程における取り扱いがRNAを壊してしまっている可能性が考えられ、またその収量自体も初期段階において多くはなかったと考えられる。今後高品質なRNAサンプルの抽出を確認したのち、運動による骨代謝の変化を、miRNAを中心にラットからの生体試料を用いて検討していく方針である。以上、本研究の工程では質の高いRNAを抽出することができなかったが微量のRNAサンプルが確実に抽出できていることを確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

初年度および2年度に新型コロナウイルスの蔓延における緊急事態宣言の発令などがあり、またマスクなどいくつかの部分で研究消耗品が手に入りにくい状況があったことから初期の実験スタートが大幅に遅れたためである。

Strategy for Future Research Activity

骨組織からのRNA抽出において、保存方法や抽出方法などの過程と経過が非常に重要である。今後、運動負荷がかかる骨サンプルにおいてmiRNAの発現比較を行っていくため、運動群と非運動群のラット骨サンプルでmiRNAの解析を行っていく。
具体的には、6週齢のSD系ラットを運動群および非運動群の2群に分け飼育し、馴化後、非運動群は1つの代謝ケージに、運動群3匹はそれぞれ回転車ケージに移動させ、自発走運動を行わせる。両群とも固形飼料および蒸留水を自由摂取させる。一か月間を実験期間とし、期間内は定期的に走行距離(回転数)および体重を記録する。回転車は1回転1mとする。

Causes of Carryover

これまでの研究においては研究者が保持していた備品およびサンプルでの分析のみを行ったため次年度使用額が生じている。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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