2023 Fiscal Year Research-status Report
シニアスポーツが高齢者の運動機能および認知機能に与える効果
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20K19518
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
石原 美彦 東京電機大学, 未来科学部, 助教 (40761557)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | シニアスポーツ / 骨格筋 / 身体活動 / ロコモティブシンドローム / 実行機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、定期的なスポーツ習慣のある高齢者、歩行習慣のある高齢者と、運動習慣のない高齢者による前向きケースコントロール研究により、 (1) 日常身体活動の量や強度とロコモや運動機能との関連性、(2) 定期的な歩行習慣やスポーツ習慣の有無が筋機能に及ぼす影響、(3) それらと認知機能の関連性、(4) シニアスポーツの傷害リスクを調査・分析することであった。4年目は新規の横断データと縦断的調査データの収集をした。 (1) シニアサッカーを実施する高齢者の実行機能は、一般的な高齢者と比較して優れている可能性が示唆された。(2) シニアサッカーを実施する高齢者の下肢運動機能は、一般的な高齢者と比較して優れているものの、歩行習慣者も同程度であった。上肢運動機能は特に顕著な違いは見られなかった。(3) シニアサッカーを実施する高齢者の形態機能の縦断的変化として、加齢に伴う筋機能低下が見られ、これは歩行習慣者や一般高齢者と同様の傾向であった。(4) 健康調査項目について、シニアサッカーと歩行習慣のある高齢者の健康度は、一般的な高齢者と比較して高い可能性が示唆された。 以上の結果から、加齢に伴う形態機能の変化は生じている可能性があるが、さらに縦断的に調査を継続していく必要性が挙げられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
感染症拡大の影響がある中、当初の計画していた測定の一部がデータ収集中である。それに伴いデータ解析、論文執筆に遅延が生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
実現できていない一部の縦断測定を2024年度冬で実現する予定であり、現在準備中である。解析についても本年度内に論文投稿できるよう進めていく。
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Causes of Carryover |
当初計画していた測定・解析の一部がまだできていないため。
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