2020 Fiscal Year Research-status Report
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20K19550
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
冨田 幸祐 日本体育大学, オリンピックスポーツ文化研究所, 助教 (50828217)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 五大都市 / 市政 / スポーツ史 / 戦後 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、戦後の日本スポーツ界の動向を把握することを目的として史資料の収集を行った。その結果、日本体育協会や文部省体育局による体育スポーツの展開以外に、県や市といった地方公共団体や、新聞社による体育大会や競技大会の開催が数多く行われていたことが確認できた。その中でも重要と思われるのが五大都市体育大会である。五大都市体育大会は1950年に第1回大会が神戸市で開催され、2003年まで50年近く毎年開催されていたものである。横浜市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市の五都市共催による体育大会で、都市生活における市民の体力向上とスポーツを通じた五大都市の交流を目的としていた。 そこで五大都市体育大会に関する調査を行った。対象としたのは、1951年の第2回五大都市体育大会である。第2回五大都市体育大会は横浜市で開催された。横浜市中央図書館にて五大都市体育大会に関する史資料の調査を行い、閲覧、収集の上で分析を行った。第2回五大都市体育大会は1951年6月30日と7月1日に横浜市内の各会場で行われた。陸上、水泳、軟式野球、卓球、軟式テニス、バレーボール、サッカー、バスケットボールの8競技(女性は6競技)が実施となり、五都市から900名近い選手が参加した。また大会に合わせて全国都市体育研究協議会や体力医学研究会が開催されたこと。秩父宮から大会旗の下賜があったことが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
計画では第1回五大都市体育大会(神戸市)、第3回五大都市体育大会(名古屋市)、第4回五大都市体育大会(京都市)、第5回五大都市体育大会(大阪市)の調査も予定していたが新型コロナ感染症拡大により、延期する必要が生じため。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度に延期した調査を実施して遅れを取り戻しつつ、研究実施計画に示した2021年度の計画を遂行していく。
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Causes of Carryover |
旅費として使用する予定の分が、新型コロナ感染症拡大の影響で当初の想定よりも使用額が減ったことで差額が生じたと考えられる。
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