2021 Fiscal Year Research-status Report
Prevention of diabetic kidney disease via habitual aerobic exercise
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20K19554
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
渡邉 詩香 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (40844775)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 糖尿病性腎臓病 / 有酸素運動 / 筋腎連関 / マイオカン |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性腎臓病は、進行すると末期腎不全(透析導入)や心血管死亡などの重大な転帰をもたらす。中でも、糖尿病に起因する慢性腎臓病(糖尿病性腎臓病:DKD)は、20年近く血液透析導入原因疾患の第1位であり、現在もDKDによる透析導入患者数は高いレベルを維持し続けている。このため、患者の福祉向上に加え、医療経済的観点から、DKDの発症予防/進行抑制は喫緊の課題として、様々な試みがなされているが、未だ十分とは言い難い。 本研究では、「DKD発症前からの習慣的有酸素運動によって、骨格筋の量・質の低下が抑制され、かつ骨格筋からのマイオカイン産生が促進する。このマイオカインが腎臓に作用し、DKDが予防される。」との仮説をヒトに極めて近い病態を示す2型糖尿病ラット(SDT fatty rat)を使用して検証することを目指している。 2021年度、SDT fatty rat において、糖尿病性腎臓病(DKD)の進行が、トレッドミル運動により、抑制されたことを明らかにした。このため、トレッドミル運動により、骨格筋由来のマイオカインの分泌が促進され、筋腎連関を介して、腎保護的に作用した可能性について、検証した。初めに、既知のマイオカン(インスリン様成長因子-1, IL-6, 脳由来神経栄養因子,Irisin)について、血清を使用し測定したが、運動により有意な増加を示すマイオカインは認めなかった。さらに、マイクロアレイにより解析を試みたが、骨格筋の構造蛋白にのみ軽度の変化を認めるに過ぎない結果であった。そこで、2022年度は、骨格筋の代謝性変化を網羅的に解析する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
SDT fatty ratは、糖尿病に加え、DKDによる著明な蛋白尿を呈する事から、栄養状態が悪く、通常の運動量に耐えられないほど体力が低い。このため、軽度の運動負荷による筋への影響を評価した。その結果、軽度の運動であっても、尿蛋白や尿L-FABPといった腎障害マーカーは有意に低下し、DKDは抑制され、筋力も有意に増加したことから、運動による骨格筋の分子変化は、大きいと予想した。しかし、予想に反し、骨格筋の分子変化は微動であった。よって、2022年度は、骨格筋の代謝性変化を網羅的解析することとする。
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Strategy for Future Research Activity |
骨格筋の代謝性変化を網羅的解析することとする。
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Research Products
(10 results)