2022 Fiscal Year Annual Research Report
Prevention of diabetic kidney disease via habitual aerobic exercise
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20K19554
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
渡邉 詩香 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (40844775)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 2型糖尿病 / 糖尿病性腎臓病 / 運動 / 筋腎連関 |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病に起因する慢性腎臓病(糖尿病性腎臓病:DKD)は、多くの血糖降下薬が開発されているにも関わらず、20年近く血液透析導入原因疾患の第1位であり、現在もDKDによる透析導入患者数は減少することなく、高いレベルを維持し続けている(日本透析医学会統計)。このため、DKDの発症予防および進行抑制は喫緊の課題として、様々なDKDの予防や治療が試みられているが、未だ十分とは言い難い。この原因として、DKDが、高血糖に加え、肥満、高血圧、高脂血症など、様々な生活習慣病により影響を受けるため、血糖を下げただけでは、DKDの発症予防および進行抑制が困難な点があげられる。さらに、糖尿病患者の多くが、動脈硬化が強く、身体・認知機能が低下した高齢者であり、積極的な治療が、合併症や副作用を生じ、患者の不利益となることも問題となっている。このことは、薬剤のみに頼るのではなく、患者の生活の質(QOL)や日常生活動作(ALD)を考慮したDKD対策が重要であることを示している。近年、習慣的有酸素運動が肥満の改善や、血圧を低下させる等により、腎臓病へ好影響を与える可能性が指摘され、注目されている。運動は、骨格筋量の減少や筋力低下(サルコペニア)を予防し、患者のQOLやADLの維持に効果があるため、2型糖尿病のようなサルコペニアを高率に発症する疾患において、運動がサルコペニア予防のみならず、DKD予防にも効果的であれば、その社会的意義は極めて大きい。そこで、サルコペニアと腎臓病を発症する2型糖尿病動物を使用し、2型糖尿病による腎臓病に対する習慣的走運動の効果を検証した。その結果、運動は、血圧を低下させ、尿アルブミン、尿L-FABPは低下し、腎組織障害(糸球体病変、尿細管病変)の進行を抑制した。同時に、運動により筋力低下や筋委縮が軽減された。今後は、腎臓病に効果的なより良い運動療法を明らかにしていきたい。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Mechanism for exercise-mediated prevention against muscle wasting on extensor digitorum longus muscle in Spontaneously Diabetic Torii fatty rats.2023
Author(s)
Kotake H, Ogura Y, Yamada S, Inoue K, Watanabe S, Ichikawa D, Sugaya T, Ohata K, Natsuki Y, Hoshino S, Watanabe M, Kimura K, Shibagaki Y, Kamijo-Ikemori A.
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Journal Title
J Physiol Sci
Volume: 73
Pages: 5
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] 習慣的走運動によるサルコペニア及び糖尿病性腎臓病の進行抑制効果の検証2022
Author(s)
小竹徹, 山田将平, 小倉裕司, 渡邉詩香, 市川大介, 井上一歩, 星野誠子, 田邉淳, 菅谷健, 永井義夫, 木村健二郎, 柴垣有吾, 池森敦子
Organizer
第65回日本腎臓学会学術総会