2022 Fiscal Year Annual Research Report
背泳ぎスタートパフォーマンス向上のためのフィードバックシステムの構築
Project/Area Number |
20K19555
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
奈良 梨央 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (70708148)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 背泳ぎスタート / 下肢関節 / タイミング |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は背泳ぎのスタート技術を解明するため、スタートパフォーマンスの向上を目的に、跳び出し速度を最大にするための各関節における至適な伸展角度を示すことに成功したが、下肢関節を伸展するタイミングが、他の関節へどのように影響するかは課題として残った。 そこで、本研究では、各関節角度の変化に加え、下肢関節をどのタイミングで伸展すると他の関節へどのような影響が出るのかを検証することとし、この課題を解決することで背泳ぎスタート技術をさらに詳細に解明することとした。 これらの結果は競技力向上を目的としたトレーニング等の一助となる可能性があり、伸展タイミングがどう影響するかが明らかになれば、競技力向上に留まらず、様々な年齢層で活用できるため、生涯スポーツの普及にも期待が出来ると考えている。 先行研究の方法に基づき、モーションキャプチャーシステム(VENUS3D,ノビテック社製)を用いて撮影を行った。モーションキャプチャーシステム用カメラ10 台のうち、陸上に7 台、水中にはハウジングケースを装着したカメラ3 台を設置した。撮影した映像をもとに動作解析システム(Motive,ノビテック社製)を用いて、対象者の頭頂、耳珠点、胸骨上縁、手、手首、肘、肩峰、大転子、膝、外果、踝、つま先に装着された水中用自発光マーカー(煌VENUS3D,ノビテック社製)を自動デジタイズした。 しかし、残念ながら、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、協力者の募集がうまくいかず、思うような研究を遂行出来ずに研究期限を迎えてしまった。今回の反省を次回に活かせるよう努め、今後は、今回得た知見や分析方法をさらに精査し、今後の研究で深堀していく予定である。
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