2020 Fiscal Year Research-status Report
超音波エコーを使用した足部の「バネ機能」の解明と運動パフォーマンスとの関連性
Project/Area Number |
20K19557
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
篠原 博 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (30785506)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 足部アーチ / ウィンドラス機能 / ジャンプパフォーマンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は以下の3つのテーマを挙げ、順次実施している。 研究1は足部アーチ機能と動作との関連性の検討」でテーマであり、足部アーチと運動パフォーマンスの結果を比較する。運動パフォーマンスは「垂直跳び」 、「15秒間連続ジャンプ」、「15秒間ホップジャンプ」した。研究2は「ウィンドラス機能を高める効果的な足趾屈筋群のトレーニング方法の開発」というテーマであり、研究1にて足趾屈筋群と運動パフォーマンスに関連性があるという結果であったと仮定した場合、足趾屈筋群の硬度を高めるようにトレーニングを検証していく。足関節の背 屈角度などを考慮した4条件程度の足趾屈曲運動を実施し、エクササイズ時の足趾屈筋群の硬度を超音波エラストグラフィーにて検証したい。研究3は「足趾屈筋群のトレーニングがウィンドラス機能や動作パフォーマンスに及ぼす影響について」であり、本方法は研究1、2の結果 をもとに行うものとする。以上の目的、方法にて足部のウィンドラス機能と運動パフォーマンスとの関連性とウィンドラス機能向上に向けたトレーニング法の開発に取り組む。 現在研究1に取り組み、原著論文1編、学会発表1回実施した。この研究結果から荷重によって生じる足部アーチの上下運動が足底腱膜の弾性エネルギーとしての働きを果たし、その結果、跳躍高のばらつきを示す変動係数の低さに影響する可能性が示唆された。しかし、実際に弾性エネルギーがどの程度寄与していたのかなどは不明である。今後は短足筋群の筋活動を含めた検証を行い、研究2を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は3つのテーマを挙げ、順次実施している。現在研究1の後半部分にあたる研究を実施している。当初の予定では研究2を令和3年4月頃より開始する予定であったため、若干の予定の遅れはあるものの、予期していない状況などには陥っておらず、概ね順調といえる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、研究1の後半部分である、足部アーチの上下運動、短足筋群の筋活動とジャンプパフォーマンスの関連性を検証について取り組んでいる段階である。ジャンプパフォーマンスにおける短足筋群の影響を検証した上で、その後研究2である、短足筋群の効果的なトレーニング方法、介入研究につなげ、順次進める予定である。 本テーマではジャンプパフォーマンスを中心に取り組む計画を立てていたが、歩行やランニング動作での足部アーチの変化、短足筋群の活動なども検証する予定であり、併せて実施していく予定である。
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Causes of Carryover |
文献レビューを実施することを想定し、謝金を準備していたが、感染症予防なども含め実施する事ができなかった。令和3年度に実施し、謝金として計上する予定である。
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Research Products
(4 results)