2022 Fiscal Year Research-status Report
中学生野球選手の反復投球による投球障害予防プログラムの確立と普及
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20K19575
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
吉本 真純 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 講師 (90783746)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 投球障害予防 / 投球数制限 / 動作解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
成長期野球選手の投球障害は不良な投球動作が原因の一つである。さらに、成長期は成人と比較し身体が発育途上であるため、本来良好な投球動作であっても投球数が増加するに伴い不良な投球動作へ容易に変化することが予測される。その中で投球数増加に伴って不良な投球動作へ変化していく原因は、数値化されにくい「疲労」として解釈されている。本研究は、成長期野球選手の投球動作を、ハイスピードカメラを用いて三次元動作解析を行う。さらに身体機能を測定し、投球数の増加により投球動作が変化する「原因」を明らかにする。さらにその原因を改善するためのプログラムを立案し、その効果を検証することを目的としている。 2022年度は、2021年度に続き新型コロナウイルス感染拡大が実験予定期間に集中したため、動作解析を十分に遂行することができなかった。その中で継続して対象チームの投球障害発生状況、練習状況の調査ならびに超音波画像診断装置を使用したメディカルチェックを実施した。また、衣類の着脱やマーカー貼付を伴わない形での投球動作撮影を行なった。結果、肘離断性骨軟骨炎が2例発生したが手術に至ることなく保存療法にて競技復帰した。投球動作の解析については現在進行中である。 2023年度はハイスピードカメラを用いて中学生野球投手の投球動作を撮影し、三次元動作解析ソフトを使用して投球動作の解析を行い投球動作が変化する「原因」を明らかにする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスによる影響により対象チームの「感染予防対策ガイドライン」が策定され、その影響により本実験遂行に制限をうけていたため。また、研究協力者の感染対策も考慮しなければならなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き感染対策を徹底し、可能な範囲内での投球動作解析を実施していく予定である。具体的には、1日の対象者数を制限し、かつ測定者の人数を制限した状態で行う予定である。その結果をもとに論文を執筆する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大による影響で研究が遅れているため。また、同理由により海外渡航が困難であったため。次年度は実験、学会参加、また学会発表、論文執筆を行う資金として使用する予定である。
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