2022 Fiscal Year Research-status Report
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20K19578
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
高梨 雄太 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助教 (90521485)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 瞬発的動作 / 振動トレーニング / WBVT |
Outline of Annual Research Achievements |
高速振動する装置(WBVTマシン:Whole body vibration training machine)上で姿勢保持や運動を行うことにより筋力やバランス能力などの各体力要素を向上させることが出来ることが広く知られている。本研究課題は高速振動装置を用いたトレーニングが瞬発力改善に対するトレーニング効果を明らかにし、そのメカニズムを明らかにするための資料を得ることが目的であった。2020年度は測定機器の輸入などに遅れが生じたことなどもあり、測定に向けた調整中であった。2021年度において、コロナウイルス感染拡大の影響により、計画通りの被験者の確保及び、測定の遂行に支障が生じたため、本実験に至らなかったものの、予備試験により、振動負荷を科した直後に各種跳躍能力を高める結果および、巧緻性、俊敏性が要求されるような運動(ラダー運動のうち脚の高速動作を伴う運動)の速度改善効果が得られた。2022年度には、動作速度改善の効果を立証するための予備実験を実施した。この試験によると、メディシンボールの投射速度を改善させる可能性など、一定の効果を観察することができたが、本研究テーマの一つである、WBVTによる瞬発力向上のメカニズムに迫ることには至らなかった。なお、2020年度に購入が遅延していた測定機器は現在も輸入負荷の状況が継続しているため、購入を中止し、今後は、利用可能な測定機器を最大限に生かし、より詳細な検討の準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度に続き、コロナウイルスの蔓延による、十分な被験者確保が困難であった。また、実験会場確保についてもコロナウイルスの感染拡大防止の影響により困難が生じた。さらに、当初、購入予定であった測定機器の輸入の遅延が続いており、計画通りの測定の遂行ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、コロナウイルス感染に関わる制限が解消されつつあることから、被験者確保および、測定会場の確保が可能になりつつある。今後は、まず数名の男子陸上競技選手を被験者として確保し、測定実験を中心に行いたいと考えている。状況により、女性陸上競技選手を対象とした測定を実施したいと考えている。
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Causes of Carryover |
本研究に必要な測定機器の輸入再開を待っていたが、購入に至らなかった。 本年度は購入済の機器を用いて予備試験等を実施したため経緯費がかからなかった。 今後は、日本臨床スポーツ医学会等への参加に関わる費用、被験者に対する謝金に支出予定である。また、現在、測定に必要な端末(パソコン)に不具合が生じており、必要に応じて修理代を支出する予定である。
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