2022 Fiscal Year Research-status Report
Conditions to utilize video feedback using a tablet device in physical education classes
Project/Area Number |
20K19604
|
Research Institution | Heisei International University |
Principal Investigator |
西村 三郎 平成国際大学, スポーツ健康学部, 准教授 (00792201)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 映像フィードバック / 動作分析 / 試行回数 / タブレット端末 |
Outline of Annual Research Achievements |
学校教育現場におけるICT機器の主要な活用方法の一つに映像フィードバックがある。先行研究の結果から、映像フィードバックは、運動技能の習熟に有効であることが明らかにされている。しかし、時間の限られた体育授業では、映像フィードバックを行うことで、練習回数が減少するという問題がある。そこで、2021年度は、女子高校生を対象としてバレーボールのオーバーハンドサーブを実験試技に用い、練習回数を減少させても映像フィードバックを行うべきかどうかについて検討した。しかしながら、この実験ではオーバーハンドサーブという試技が初心者にとっては難易度が高く、試技の成果が安定しないという問題があった。そこで、2022年度は、陸上競技の走り幅跳びを実験試技として研究を進めてきた。具体的には、対象者を練習中に映像フィードバックを実施するが試行数が少ないグループ(映像FBあり群)と映像フィードバックを実施しないが試行数が多いグループ(映像FBなし群)の2群に振り分けた。実際の体育授業を想定した全5回の指導計画を立案した。全5回の指導のうち1回目および5回目にスキルテストを行った。現段階の分析結果としては、昨年度バレーボールのオーバーハンドサーブを実験試技とした場合と同じように、指導前後で映像FBあり群と映像FBなし群のスキルテストの得点に差は見られなかった。しかしながら、コロナウイルスの感染拡大防止のため、研究協力校において十分な対象者を集めることができなかった。そこで、2023年度まで研究期間を延長して、追加のデータ収集を行うこととした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウイルス感染拡大防止のため、研究実施を予定していた研究協力校において、十分な対象者を確保することができなかったため、研究の進捗状況が遅れてしまっている。また、既に実施した研究についても、得られたデータを分析したところ、追加実験が必要であることが明らかになったため、進捗状況が遅れてしまっている。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在(5/22)、コロナウイルス感染症が5類に移行し、実験遂行に大きな問題のない社会状況になりつつあるため、既に研究を再開している。また、昨年度実施し、得られたデータには、修正すべき箇所もあるため、その点を修正した上で、追加の実験を実施する予定である。
|
Causes of Carryover |
コロナウイルスの感染拡大防止のため、予定していた実験等を実施することができなかったため、次年度使用額が生じた。
|