2020 Fiscal Year Research-status Report
体育・スポーツにおける「女子の特性」に関する知の歴史研究
Project/Area Number |
20K19611
|
Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
春日 芳美 (春日芳美) 大東文化大学, スポーツ健康科学部, 講師 (20645303)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 女性の身体とスポーツ / 女性に関する知 / 月経とスポーツ |
Outline of Annual Research Achievements |
申請時の実施計画に記載した通り、月経時の体育・スポーツ活動と女性が耐えうる運動強度に関する議論の研究を行い、国際学会(ISHPES Congress Sapporo2020 Online)において英語による口頭発表を行った。(発表タイトル:Is it possible for women during menstruation to play sports? Common knowledge of women's sports in Japan from 1890s to 1920s) この発表をもとに国際誌に論文を投稿予定であり、現在原稿執筆中である。 女性が月経期間中に運動することの是非や、高強度の運動が女性の身体にどのような影響を与えるのかといった疑問は、現代においても女性とスポーツについて考えるときに避けられないトピックである。スポーツが実施者の身体にどのような(悪)影響を与えるのかという点については、性差のみではなく個人差が大きく影響している。しかし、女性が競技スポーツを行うようになった時期に医師や科学者によって規定された「女性の限界」が、その後の女子体育・スポーツのあり方に大きな影響を与えたと考えることができ、今後もこれらの問題意識をもとに研究を進める予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う外出自粛による資料収集の遅れや、大学業務においてこれまでとは異なる対応が求められたこと(特にオンライン授業対応)から論文執筆の時間が取れないなどの問題があった。 発表予定の国際学会が対面からオンラインに変更されたことにより、当初の予定通り口頭で発表を行うことができた点は評価できると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
論文執筆のための時間を確保することが最も必要なことである。 この点については、新型コロナウイルス感染症の予防に関連して行われる所属大学の対応に大きな影響を受けるもので、自身の努力のみで対応することは非常に難しいが、研究計画に示した通り課題は明確であるので、地道に作業を継続したい。
|
Causes of Carryover |
出席予定であった国際学会が対面からオンライン開催に変更になり旅費が不要になった。また、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い研究活動を行う時間が限定されたことにより、物品の購入を一部行うことができなかった。 前年度使用しなかった額に関しては、今後予定通りの執行を行い、未使用となった旅費については今後の海外渡航において費用が高額になる可能性等を考慮して計画的に使用する予定である。
|
Research Products
(1 results)