2023 Fiscal Year Research-status Report
体育・スポーツにおける「女子の特性」に関する知の歴史研究
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20K19611
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
春日 芳美 (春日芳美) 大東文化大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (20645303)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 健康的な美人 / 体位改善 / 月経とスポーツ / 女子体育 |
Outline of Annual Research Achievements |
1880年代の日本で行われた、健康的な美人という価値観を一般化しようとする試みについての研究成果をスイス・ローザンヌで行われた国際体育・スポーツ史学会(ISHPES)において英語で口頭発表した。(タイトル:"Hygienic Beauty" in Japan during the 1880s: Focusiong in its Correlation with the Poplarization of Women's Physical Education)この報告では、日本において「衛生」という用語が積極的に使用されるようになった時期の社会背景と、健康的な美人を「衛生美人」と呼んだ理由等を検討した。ここでは、「衛生美人」という言葉を生み出した組織における議論と、「健康的」であることが単に女性の体格に着目して語られていたことが明らかになった。さらに、体格が良いことを肥っていることと結びつける考え方があった点も検討された。 また、当初から研究計画として考察を続けてきた、月経時の体育・スポーツ活動と女性が耐えうる運動強度に関する議論の研究を、史料収集を中心に行った。この成果については2024年度に論文として発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1年研究期間の延長を行った。また、投稿論文が受理・掲載に至っていない。この点から進捗状況は「やや遅れている」と言える。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実績の概要でも触れたように、女子スポーツと月経に関する調査をもとにした論文を投稿予定である。また、女性の身体活動の是非を議論するにあたって裏付けとされた同時期の日本における医科学知識についても研究中であり、9月に行われる国際体育・スポーツ史学会にて発表予定である。
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Causes of Carryover |
国際学会における原稿作成にかかる翻訳費用を使用しなかったこと、英語論文の投稿に至っておらずその翻訳費用を使用していないことが主な理由として挙げられる。なお、次年度使用額については当初の予定通り主に翻訳費用と国際学会参加の際の旅費として使用予定である。
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Research Products
(1 results)