2022 Fiscal Year Annual Research Report
出生体重及び生年月日が児童期における体力レベルに及ぼす影響
Project/Area Number |
20K19625
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Research Institution | University of East Asia |
Principal Investigator |
安方 惇 東亜大学, 人間科学部, 准教授 (20759253)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 出生体重 / 生年月 / 体力 |
Outline of Annual Research Achievements |
我が国における低出生体重児の出生割合は、1975年まで年々低下を続け、1980年を境として上昇に 転じ、近年では約10%と10人に1人が低出生体重児である。一方、児童の体力・運動能力は、1985年頃を境に低下し続け、近年横ばい及び向上傾向に転じたが、依 然体力水準は低い状態である。これら両者(低出生体重児数と体力テスト結果)の経年的推移は、鏡像の関連性があるように思われる。以上のことから出生体重 と体力の関係について研究を進めるに至った。低出生体重時が増加している我が国において体力レベルを調査すること及び体力評価を正確に行うことは運動嫌いを減らし、生活習慣病の改善に繋がる可能性があり、重要なポイントであると考える。 研究1:出生体重が体格及び体力テストの結果に及ぼす影響についての検討は、男児において出生体重が児童期における体格と体力・運動能力に影響を及ぼす一要因である可能性が示唆された。特に筋力、走力において小学校の段階では影響 が残存している可能性が示唆された。女児においては関連は認められなかった。 体力テストに影響を及ぼす要因として、身長、体重、生年月、身体活動時間が交絡因子として示唆された。 研究2:低出生体重児及び早生まれの児童の体力挽回要因についての検討は、運動部活動に所属または身体活動量が多い児童の体力が高いことが示された。特に運動部に新たに参加した児童の体力は高く、元々運動に興味・関心があったことが関係していると思われる。低出生体重児の対象者数が少なく、出生体重との明確な関係については今後の課題としたい。 研究3:現行の体力測定評価について新たな評価方法の検討は、今回は進めることはできなかったため、今後の課題としたい。
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Research Products
(1 results)