2021 Fiscal Year Research-status Report
バスキュラーストレッチによる高齢者の認知機能および動脈硬化度に対する有用性の確立
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20K19657
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Research Institution | Tezukayama Gakuin University |
Principal Investigator |
新野 弘美 帝塚山学院大学, 人間科学部, 講師 (70811363)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高齢者 / バスキュラー・ストレッチング / 血管内皮機能 / 動脈スティフネス / 柔軟性 / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
筋性動脈および弾性動脈の硬化度は、将来の認知機能低下に対する独立した予測因子であるといえる。また加齢により、動脈硬化度は増大し、高血圧や心血管疾患発症、脳血管疾患のリスクを増大させる。その改善法として、継続的な有酸素運動や複合的な運動プログラムの施行が報告されている。しかしながら、有酸素運動を継続施行するには持久力や脚筋力が必要であり、レジスタンストレーニングを施行するにも関節への負担や負荷が問題である。自らの研究において、スタティックストレッチングの継続施行により、動脈硬化度に影響がみられたことから、バスキュラーストレッチングと名付けた。高齢者の日常生活において、取り組みやすいエビデンスのある運動処方の確立が必要であると考え、運動習慣のない前期高齢者を対象とし、バスキュラーストレッチングのみに特化した長期介入が認知機能および動脈硬化度への有用性を確立することを目的とする。 本研究は、前期高齢者を対象とし、バスキュラーストレッチングのみの継続施行による、認知機能および動脈硬化度への有用性を確立する。全対象者を無作為に介入群とコントロール併用群に分類する。運動介入期間は6ヶ月間とし、介入群は毎日15分間のバスキュラーストレッチングを1日1回以上、ややきついからきついと感じる強さで施行する。コントロール併用群は3ヶ月間を未介入とし、その後3ヶ月間は介入群同様にバスキュラーストレッチングを施行する。両群共に3ヶ月後、6ヶ月後、脱介入6ヶ月後に介入前と同様の評価項目を測定する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により、当初の研究計画よりは遅れて進行しているがバスキュラー・ストレッチングの介入、および機能測定は予定通り実施できている。2022年7月に研究のプロトコール最後の機能測定を実施し、その後、結果の検討をする。
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Strategy for Future Research Activity |
・2022年5月~7月にバスキュラー・ストレッチング介入後6ヶ月経過後の機能測定を実施予定である。その後、データの解析・検討し、本研究の報告書および研究論文作成をする。国内もしくは国外の学会誌への論文投稿を考えている。 ・2022年年内を目途に研究参加者向けに研究終了のお礼と結果報告の為の機会を開催予定である。
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Causes of Carryover |
研究開始時にリクルートした研究参加者数が新型コロナウイルス感染症の影響にて減少し、予定していた必要とする測定備品数や経費に差が生じているため。
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