2021 Fiscal Year Research-status Report
肥満を早期に予測するためのリスク因子となる新たなバイオマーカーの探索
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20K19670
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
高谷 里依子 千葉大学, 予防医学センター, 特任助教 (20772370)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 幼児肥満 / マイクロRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では臍帯血清でのマイクロRNA解析を通して、幼児期の肥満リスク因子となる新たなバイオマーカーを同定し、将来のメタボリック症候群発症予防へと展開するための研究基盤を確立することが目的である。これまでに ①出生コホート調査で当研究室で継続フォローしている約5000組の母児について、児の1.5歳、3歳、5歳のBMIをもとに肥満高リスク群66名と肥満低リスク群1279名を抽出した。 ②このうち、肥満高リスク群5名と肥満低リスク群5名の臍帯血清中マイクロRNAの網羅的解析を行い、両群間で発現量に差のある上位10個のマイクロRNAを選択した。 ③さらに、肥満高リスク群および肥満低リスク群よりそれぞれ20名をランダムに選択し、②の10名とあわせて、合計50名の臍帯血清で、上位10個のマイクロRNAについて、発現量を定量した。この結果6個のマイクロRNAについて両群間で発現量に差があった。 ④令和3年度はさらに、肥満高リスク群および肥満低リスク群よりそれぞれ10名をランダムに選択し、臍帯血清における6個のマイクロRNAの発現量を定量行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和3年度は、肥満高リスク群と肥満低リスク群において発現量に差があったたマイクロRNAの機能解析を予定していた。しかし、50サンプルでの検討結果から両群間で差があると判断するには、サンプル数が少なすぎる、という指摘があった。そのため、計画変更し、サンプル数を増やして、マイクロRNAの発現量を定量し、遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度は、マイクロRNA発現量の定量を終了させ、両群間で発現量のあるマイクロRNAを明らかにする。さらに、発現量に有意差のあったマイクロRNAについて機能解析を計画する。具体的には、該当のマイクロRNAに対するマイクロRNA mimicを、ヒト脂肪細胞にlipofectamin法を用いてtransfectionする。48時間後にレプチンやアディポネクチンなどのアディポカイン発現変化をリアルタイムPCR法にて解析する。
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Causes of Carryover |
令和3年度は肥満高リスク群と肥満低リスク群において発現量に差があったたマイクロRNAの機能解析を予定していた。しかし、50サンプルでの検討結果から両群間で差があると判断するには、サンプル数が少なすぎる、という指摘があった。そのため、計画変更し、サンプル数を増やして、マイクロRNAの発現量を定量したため、機能解析を施行できなかった。そのため次年度使用額が生じた。
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