2020 Fiscal Year Research-status Report
The factors assosiated with diet and dietary behabior among junior high school students
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20K19703
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Research Institution | National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition |
Principal Investigator |
松本 麻衣 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 栄養疫学・食育研究部, 研究員 (10723661)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 中学生 / 保護者 / 食事 / 食行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度となる令和2年度は、①調査に用いる調査票の準備と②調査地域との打ち合わせを計画した。 ①調査票の準備 調査票に含める質問項目を決定するために、中学生の食事や食行動に影響する要因についてPubMedおよび医中誌を用いて、2020年11月20日までに出版された文献を検索対象として、「思春期」、「中学生」、「食事」、「食行動」などの語群を組み合わせた検索式によりレビューを実施した。思春期の食事や食行動に影響する要因は、「Food Availability」、「Food Accessibility」、「食嗜好」、「本人の意識・行動」、「仲間・友人」、「保護者の要因」などの11のカテゴリーに大きく分類できることが明らかとなった。そのため、それらの要因を科学的に評価するために、妥当性及び信頼性が評価されている質問項目についての確認作業に着手している。また、レビューにおいては把握することができなかった要因ではあるが、幼児期および学童期においては食事や食行動に影響する要因の1つである「母親の栄養知識」について、中学生の食事や食行動にも影響する可能性が考えられる要因であるため、「母親の栄養知識」と中学生の習慣的な栄養素摂取量の適正さについて、既存のデータを再検討し、要因の1つとして、調査票の質問項目に含めるべきであることを明らかにした。 ②調査地域との打ち合わせに関して 本調査では、日本の地形的特色を考慮した3地域での調査を実施している。そこで、各調査地域において、調査票配布を取りまとめしていただく担当者(研究協力者)を選出させていただき、調査実施時期等についての打ち合わせ等を実施し、調査体制の整備に着手している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度の研究計画が遅れている主な理由として、COVID-19により学校が通常通り開校されていない状況が続いており、当初は、令和3年度の5~6月頃の調査実施を検討していたが、調査の時期の変更を検討せざる負えない状況であり、調査施設および調査時期が確定されていないためである。新型コロナウイルス感染の終息の目途が立ってから、調査施設および調査時期の確定に向けた打ち合わせを再開する予定である。 なお、調査票の準備ついては概ね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、COVID-19の感染状況を鑑み、令和3年5~6月では日常の食事に影響する要因を検討することは難しいと判断し、令和3年度9月下旬~10月での調査実施を目標に、調査地域の担当者(研究協力者)と、メールやオンラインでのミーティング等を通して、研究体制を整えていくことを予定している。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由で最も大きいのは、調査票印刷と調査地域への訪問の見送りである。 調査費用の印刷に関しては、研究倫理委員会の承認された最終版を印刷する予定であり、調査票の検討は進んでいたものの、COVID-19の影響で調査施設および調査時期の確定がまだされていない段階であるため、倫理審査を見送っているためである。 また、旅費に関しては、実際に調査に協力していただける施設代表者への説明(施設代表者の集まる機会に実施予定)を予定していたが、COVID-19により、訪問および開催が不可能であったためである。
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