2021 Fiscal Year Research-status Report
東日本大震災後の生活習慣病予防を目的とした潜在性脂肪肝スクリーニング指標の開発
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20K19712
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
林 史和 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30723291)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 栄養学 / 社会学 / 肝疾患 / 脂肪肝 / 健康診査 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、東日本大震災時の福島県の避難区域の一部市町村に居住する肝炎(B・C型肝炎ウイルス等)の背景の無い健常者に潜在する脂肪肝の有病率を明らかにすることを目的に、肝硬度測定装置を用いて肝臓脂肪量の指標を測定した。対象者は、市町村の2021年度健康診断に参加した男性873名のうち、20歳以上65歳未満の男性261名である。測定は肝疾患の既往などの問診、体組成検査、脂肪肝検査、臨床検査、こころのアンケートを行った。肝脂肪度の中央値を出すために必要な測定回数が10回以上かつ、四分位範囲と中央値の割合が30%以上の人を、有効な症例と定義した。測定に対して同意が得られ、測定を行った142名のうち、最終的に127名の有効なデータを得た。結果として、127名のうち、62名(48.8%)が脂肪肝疑いと判定された。肥満(BMI25.0kg/m2以上)の有無で分けると、肥満のない人でも20名(32.2%)が脂肪肝疑いと判定され、標準体重の人でも、約3人に1人の割合で潜在的脂肪肝が存在する可能性があることを示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は、新型コロナウィルスの流行により、福島県避難区域住民に対し、濃厚接触を伴う危険のある検査を行うのが難しい状況であった。2021年度の検査時点でも、流行は収まっておらず、制限が生じた状況での測定となり、十分なデータ数を得るのが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度も追加測定を行い、症例数を増やしたうえで、最終的な解析を行う。
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Causes of Carryover |
2020年度、2021年度は、新型コロナウィルスの流行により、濃厚接触を伴う危険のある検査を行うのが難しい状況であり、十分なデータが集まっておらず、学会での発表や論文の投稿を延期したためである。2022年度は追加検査を実施したうえで統計解析を行い、学会での発表や論文の投稿を行っていく予定である。
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