2023 Fiscal Year Research-status Report
東日本大震災後の生活習慣病予防を目的とした潜在性脂肪肝スクリーニング指標の開発
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20K19712
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
林 史和 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30723291)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 脂肪性肝疾患 / 健康診査 / 公衆衛生 / 社会心理学的要因 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、東日本大震災時の福島県避難区域の市町村に居住する健常者の脂肪性肝疾患(SLD)の有病率を明らかにすることを目的に、2021年度と2022年度のデータを統合して結果を合わせて検討を行った。参加者は、2021年度と2022年度の市町村の健康診断に参加し、ウィルス性肝疾患の既往が無く、研究に対する同意が得られ測定を行った20歳以上の男性326名である。参加者に対して、肝疾患の既往などの問診、体組成検査、脂肪肝検査、臨床検査、こころのアンケートを行った。肝脂肪度の中央値を出すために必要な測定回数が10回以上かつ、四分位範囲と中央値の割合が30%以上の人を、有効な症例と定義し、230名の有効なデータを得た。さらに、多量飲酒者(エタノール摂取量60g/日以上)を除外し、最終的に227名を解析の対象とした。結果として、113名(49.8%)がSLDと判定された。 Body mass index (BMI)23.0kg/m2を基準にして分けた結果、BMI23.0kg/m2未満の人でも13名(17.3%)がSLDと判定され、標準体重以下の人でも、約5人に1人はSLDが存在する可能性を示した。多変量ロジスティック回帰分析の結果、BMI、脂質異常が、SLDと有意な正の関連を示した。一方、ほぼ毎日笑うことは、SLDと有意な負の関連を示した。本研究は、笑いの様な心理的要因が、SLDと関連する可能性を示唆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究期間中の新型コロナウィルスの流行により、測定及びデータの処理が遅れたため、 本来の研究期間内に研究を終了することが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
最終的な結果をまとめて、論文の投稿を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
論文の執筆が遅れており、論文が完成次第、論文の英文校正費や掲載料などに使用する予定である。
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