2021 Fiscal Year Research-status Report
Implementation of mesh router placement optimization system based on reproduction of real environment for IoT age
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20K19793
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
小田 哲也 岡山理科大学, 工学部, 講師 (30784277)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | メッシュネットワーク / 実環境再現 / 敵対的生成ネットワーク / 自律行動型ドローン / 三次元復元 |
Outline of Annual Research Achievements |
IoT時代の実現のために、ユビキタス社会やデジタル田園都市国家構想の実現を加速させることができるメッシュネットワークの高効率な構築が必要である。メッシュネットワークが有する通信性能を有効利用することができるネットワーク構築のために、メッシュネットワークの敷設対象自体や、敷設対象における電波伝搬を含めた高精度な実環境の再現が必要不可欠である。 当該年度は、敷設対象の状況の変化を考慮したメッシュルータ配置システムと、実環境再現のための手法について研究を推進した。実施した研究テーマを以下に示す: 1)敷設対象の状況の変化を考慮したメッシュルータ配置システムの開発、2)実環境の撮像のための自律行動型ドローンの開発、3)ドローンで撮像した画像を用いた三次元復元手法の開発 1)~3)について、今年度、申請者が実施した研究内容を下記に示す。1)GANに基づき災害などの影響で変化する環境の状況を生成するシステムを開発した。昨年度、申請者が開発したメッシュルータ配置のための近傍解生成法に基づく配置最適化アルゴリズムに本システムを適用し、状況の変化を予測した環境でメッシュルータの配置最適化を行うことを可能とした。3)建造物等を含めた実環境を再現するために必要となる建造物や空間を撮影することを目的とした自律行動型ドローンを開発した。本システムは、障害物等を自律的に認識して障害物等を回避して行動するとともに、自律的に対象を撮像する。2)建造物等の再現を行うための三次元復元について、自律行動型ドローンを用いた際の撮像手法を開発した。自律行動型ドローンの撮像点を環境から取得し、復元精度が高い撮像点を動的に生成することで、高精度の三次元復元を可能とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
申請者が、当初、現時点までに想定していたメッシュルータ配置最適化システムや撮像手法についての論文が採録されている。加えて、実環境の高精度な再現に必要となる自律行動型ドローンや三次元復元手法の研究も推進しており、本研究は当初の計画以上に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も、自律行動型ドローンによる実環境の撮像と、撮像して得られた画像データに基づく三次元復元を行うとともに、メッシュルータ配置最適化システムを実環境再現した空間に適用するためのアプローチを継続する。加えて、画像データ中の建造物等の遮蔽物に電磁波の反射率等をディープラーニングで自動的に付与するシステムを開発する。
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Causes of Carryover |
国際会議がオンラインであったことと、機材が想定よりも安価に購入できたことが理由である。2022年度は国際会議の参加や、価格が高騰している機材の購入に充足したい。
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