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2022 Fiscal Year Research-status Report

知覚-運動モデルに基づく転倒リスクアセスメントツールの開発

Research Project

Project/Area Number 20K19858
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

内山 瑛美子  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (30845269)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywordsバランス制御器 / 視知覚モデル
Outline of Annual Research Achievements

本研究では転倒のうち多数を占める躓き・ふらつきに着目したリスク因子の探索・発見を目的とし,(A)心身機能低下が転倒を引き起こす機序のモデル化,(B)データ科学的アプローチによる転倒を引き起こす要因の探索手法の提案,(C)予防のためのスクリーニングテストの開発を目指している.
今年度も,昨年度に引き続き,研究項目(A)及び(C)に重点的に取り組んだ.今年度の実績については下記の通り.
(1) 研究項目(A)について,奥行方向の知覚は,これまで視覚的な入力のみを想定し,錯視にて知覚量を推定していたが,実際に対向刺激を検知する距離を測定し,俯角が大きく関わることを実験的に明らかにした.この結果は国内会議に投稿・発表済である.この実験の過程で,目の疾患を持ち視力が落ちた者については奥行知覚力が低下することが明らかになった.この現象を情報学的に説明するモデルについても提案し,来年度開催の国内会議に投稿中である.さらに,ふらつきに着目したモデルについて,静止立位時の制御モデルを仮定してそのパラメータを用いることで,従来のCoP(足圧中心)に着目したバランス解析とは異なる視点でバランス能力を議論する手法を開発した.この成果については来年度開催の国際会議に投稿中である.
(2) 研究項目(C)について,上記研究項目(A)の結果に基づいて,ふらつきのモデルを得るための一連のフローをスクリーニングテストの試案として提案し,国内シンポジウムにて来年度発表予定である.昨年度応募した研究協力者に対し実験を実施の予定であったが,研究代表者の産後休業・育児休業取得および研究機関異動と利用可能施設の変更のために実験予定がずれこみ,実験を実施することはできなかった.現在利用可能施設を新たに見つけ,実験のための整備を進めている.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

今年度は研究代表者の産後休業・育児休業取得および研究機関異動と利用可能施設の変更のために実験予定がずれこみ,昨年度・一昨年度の新型コロナウイルス感染症の影響に引き続いて実験を実施することができなかった.しかし一方で,既存データを用いることで解析を進めることはでき,ふらつきに関するバランス制御モデルを仮定し,そのパラメータを得ることでバランス能力を評価するテストの試案を開発することができた.この試案に基づいた計測及び解析フローに従うことで今後多くの対象者のバランス能力を議論することができるという点で,本研究は順調に進展していると言える.

Strategy for Future Research Activity

3年間延期となっている実験について,実施することを最優先と考える.実験では,開発されたスクリーニングテストの試案に基づいてデータを計測し,スクリーニングテストの有用性を示すことを目指す.
また,テストによって得られたデータから明らかにできる身体機能の評価項目について,解析結果からより詳細に議論し,躓きおよびふらつきのリスクには何が指標としてよいかを定量的に検討する.
さらに,自宅内での転倒に着目し,そのリスクを,開発したテストで計測できるように試案を改良する.

Causes of Carryover

研究代表者の産後休業・育児休業取得と研究機関異動のために,実験環境を十分に整備することができず,実験予定が後ろ倒しになっているため.
次年度に実験を行うことで使用予定である.

  • Research Products

    (2 results)

All 2022 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] 歩きスマホ時の検出能変化の調査2022

    • Author(s)
      稲村圭吾
    • Organizer
      LIFE2022(第21回日本生活支援工学会大会・日本機械学会 福祉工学シンポジウム2022・第37回ライフサポート学会大会)
  • [Remarks] 研究代表者の個人ページ

    • URL

      https://www.euchiyama.jp/publication

URL: 

Published: 2023-12-25  

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