2023 Fiscal Year Annual Research Report
地層処分の社会的側面に対する問題認識を踏まえた対話アプローチの構築
Project/Area Number |
20K20017
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Research Institution | Fukui University of Technology |
Principal Investigator |
川上 祥代 福井工業大学, 工学部, 准教授 (20817340)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高レベル放射性廃棄物処 / 大学生 / 高校生 / 問題認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は、先進事例のスウェーデンおよびフィンランドにて、高レベル放射性廃棄物処分建設予定地および立地地域周辺への視察、またスウェーデンの自治体職員および事業者との意見交換を行い、進捗状況や対話活動の留意点を把握した。他にも各学会などから適宜最新情報、そして対話の場に参加した協力者などから次年度改善などの意見を得た。 対話設計では、グループ対話を3部構成とし、昨年度同様の問題認識を取り入れた方法が計1部、問題認識を取り入れかつクイズ形式も加わった方法が計2部として行った。対話の場は、大学2校、法人1社、高校1校が共催し、県内大学生および高校生が参加した。プログラムは、前半講演1つ、後半グループ対話および発表とし、対面開催で行った。参加者への調査は、対話前・対話後で確認し、対話の場の評価および各方法によって高レベル放射性廃棄物に対する理解・関心の度合いなどを把握した。 対話の場の周知活動ではチラシ、当研究室のインスタグラムで行い、計19名が参加者した。成果発信では、報告書を作成し関係者への共有や当研究室のインスタグラムにて開催報告、福井新聞2023年12月9日2面記事に掲載された。また福井南高等学校発行「高校生の原子力に関する意識調査2023」(ISSN2758-9323)において対話に関するコメントが掲載された。さらにフィランド視察報告を教員・学生、計30名程に行い最新情報を共有した。 研究課題として同一者の継続した参加および調査実施の難しさを確認していたが、本回では数名の継続参加者がいたものの、課題解決にはいたらなかった。 計4年間の研究を通じ、若年層を対象にフィールドワークを行い、問題認識を踏まえた対話の場の実施と評価、各回スパイラルアップを図ることで最良な対話アプローチを確認した。また対話後の影響を捉えることで次につながる言行動が示されていることを確認した。
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Remarks |
当研究室のインスタグラムにて開催報告を掲載し、情報発信した。
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