2020 Fiscal Year Research-status Report
The Political Economy of Energy Transitions in China and India
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20K20024
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
林 大祐 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (50732848)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | エネルギー転換 / 政治経済学 / 中国 / インド / 石炭火力発電 / 再生可能エネルギー / 電力市場規制 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、中国とインドの電力部門におけるエネルギー転換の政治経済的な問題構造を、石炭火力発電と再生可能エネルギーの関係性及び電力市場規制に焦点を当てて明らかにすることである。2020年度の研究課題は、(1)先行研究のレビューにより分析枠組を精緻化すること、(2)中国とインドのエネルギー転換に関わる政策の歴史的変遷を整理すること、(3)エネルギー事業投資及び技術特許データベースを整理すること、(4)インド・デリーへ赴き、インタビューと情報収集を行うことである。先行研究のレビューやエネルギー政策文書の収集は計画通りに進んでいる。エネルギー事業投資データベースの選定に時間を要しているが、技術特許データの抽出方法については検討を進めている。ただし、コロナ禍のためインドでの現地調査は実施できなかった。 本年度の研究成果として、「Harnessing innovation policy for industrial decarbonization: Capabilities and manufacturing in the wind and solar power sectors of China and India」と題する論文がEnergy Research & Social Scienceという国際学術誌に掲載されたこと、本論文を環境経済・政策学会2020年大会と東京大学IFI Energy Seminarで報告したことが挙げられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍によりインドでの現地調査を実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もコロナ禍による海外渡航制限が続くことが予想されるため、研究計画の再構築を行っているところである。現地でのインタビューや資料収集を実施できない場合は、政策文書や統計データの分析といったデスクリサーチを中心に据える。
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Causes of Carryover |
コロナ禍によりインドでの現地調査を実施できなかったため。2021年度も海外渡航制限が続くため、現地調査のための予算は統計データベースの購入などに充てる。
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Research Products
(3 results)