2023 Fiscal Year Research-status Report
旅行者のシェアリングエコノミー利用行動における心理的メカニズムの解明
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20K20086
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Research Institution | Seijo University |
Principal Investigator |
中川 正悦郎 成城大学, 経済学部, 准教授 (20755839)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | シェアリングエコノミー / デジタルプラットフォーム / 旅行者 / 消費者行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的はシェアリングエコノミー型サービスの利用拡大により変化する旅行者の旅行行動に注目し、(1)旅行者が同サービスの利用に至るまでの心理的メカニズムの解明、ならびに(2)旅行者による同サービスの利用行動が旅行者の心理・行動に及ぼす影響の解明を目的としている。これらの点の解明を通じて、旅行分野におけるシェアリングエコノミー型サービスの普及に向けた有用な示唆を導く。なお、新型コロナウイルス感染症の拡大により、旅行行動が大きく制約され、消費者の間にも民泊サービスやライドシェアサービスの利用を控えるという行動が見られたために、当初予定していたシェアリングエコノミー型サー ビスの利用行動を促進する心理的要因の分析ではなく、新型コロナウイルス感染症の拡大期において同サービスの利用行動を阻害する心理的要因とその影響に関する分析を中心に研究を進めてきた。 2023年度は、これまでの分析で明らかとなったコロナ禍において登場した社会的規範(感染防止対策の順守)が、旅行者の民泊利用を躊躇させる要因として働いている点について論文化を進めた。この成果については論文化を完了した。また、民泊のプラットフォーム上で提供される民泊施設の選択肢数とその独自性の知覚が、民泊サービスに対する消費者の利用意図に与える影響についても分析を行い、これらの要因が利用意図に有意な影響を与えていることを明らかにすることができた。この成果については今後、論文化を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
分析結果の取りまとめや論文化に想定より時間を要したため、全体の進捗に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに得られた調査データの分析をさらに進めるとともに、その研究成果をまとめた論文を関連する学会誌に投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
研究計画の遅れにより、予定していた消費者調査を実施しなかったために次年度使用額が生じた。次年度使用額については予定していた消費者調査や論文の英文校閲に用いる予定である。
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Research Products
(1 results)