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2021 Fiscal Year Annual Research Report

ISPSを用いた精巣内薬剤投与による造精機能障害治療

Research Project

Project/Area Number 20K20097
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

富永 悠介  岡山大学, 大学病院, 医員 (40865169)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2022-03-31
Keywords男性不妊 / 造精機能障害
Outline of Annual Research Achievements

生体組織への薬剤局所注入治療は、臨床的に腫瘍を含む様々な疾患で実施されている。局所病巣へ比較的高濃度の薬剤を直接注入・投与できる反面、当該薬剤の組織内での拡散・浸透が課題である。また、組織内に薬液を注入する際の圧の上昇により、薬液の不均一な拡散や標的部位以外への漏れなどの問題があり、抜本的な改善が必要である。我々はこれまでに、ISPS (in situ permeation system) という組織内圧を可及的に一定に保ちつつ液体を均一に注入できる薬剤浸透技術を開発し、更に有用性を増すべく研究を継続している。このような背景の中で本研究では、当該薬剤浸透システムを用いて精巣内における造精機能障害の直接治療および造精機能障害研究を行うための基盤の確立を目的とした。本補助金の最終年度である令和3年度までに、精巣内にISPSにより薬剤を直接投与し拡散・浸透させるための各種条件検討を実施し、一定の成果を得た。また、本プロジェクトから派生する形で、精巣被膜外から被膜を通過して精巣実質へ薬剤を到達させるべく、その基盤となる浸透予備実験を比較的組織浸透力が強いとされる溶媒を用いて実施した。当該研究として、様々な正常組織・異常組織において各種薬剤の組織浸透実験を実施し、それぞれの実験において知見を得た。結果として、精巣組織内へISPSにより直接的に薬剤を注入投与する方法に加えて、精巣被膜外から被膜を通過して精巣実質へ薬剤を到達させる方法も精巣に対するドラッグデリバリーシステムとして有用である可能性が示唆された。これらの新しい実験手法を用いて造精機能障害にアプローチすることにより、引き続き精子形成機序そのものを解明するための研究を推進したい。

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Published: 2022-12-28  

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